「ボタンにユーザー補助機能名が指定されていません」と出たら?PageSpeed Insightsでの警告への対処法とサイト高速化のコツ

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PageSpeed Insightsでサイトの診断を行った際、「ボタンにユーザー補助機能名が指定されていません」という警告が表示され、お困りの方も多いのではないでしょうか。この警告は、単なる技術的な問題ではなく、サイトの使いやすさや検索エンジンの評価にも直結する重要な要素です。

今回は、この警告の意味から具体的な対処法、さらにサイトの表示速度改善までを含めた包括的な解決策をご紹介します。また、効率的なWebサイト高速化のためのツールとして、LandingHub(https://www.landinghub.net/)の活用方法についても詳しく解説していきます。

「ボタンにユーザー補助機能名が指定されていません」とは何か

警告の本質的な意味

この警告は、Webサイト内のボタン要素が、スクリーンリーダーなどの支援技術を使用するユーザーにとって識別しにくい状態にあることを示しています。

具体的には、ボタンにユーザー補助機能名が指定されていない場合、スクリーンリーダーでは単純に「ボタン」と読み上げられるため、視覚障害のある方や支援技術を使用しているユーザーは、そのボタンが何のためのものなのか理解できません。

なぜこの警告が表示されるのか

この警告が表示される主な理由は以下の通りです:

  1. アイコンのみのボタン: 文字が含まれていないボタン(例:検索アイコン、メニューボタン、ソーシャルメディアのボタンなど)
  2. 画像ボタンの不適切な設定: 画像をボタンとして使用している場合で、代替テキストが設定されていない
  3. HTMLマークアップの不備: セマンティックなHTML要素が適切に使用されていない

ユーザー補助機能(アクセシビリティ)の重要性

Webアクセシビリティは、すべてのユーザーがWebサイトを利用できるようにするための重要な概念です。これには以下のような利点があります:

  • 包括的なユーザー体験: 障害のある方も含めたすべてのユーザーがサイトを利用できる
  • SEO効果: 検索エンジンがサイトの内容を理解しやすくなる
  • 法的準拠: 障害者差別解消法などの法的要件への対応
  • ユーザビリティ向上: 一般的なユーザーにとっても使いやすいサイトになる

具体的な対処方法

1. aria-label属性の追加

最も一般的で効果的な解決策は、ボタン要素にaria-label属性を追加することです。

Before(改善前):

Copy<button type="submit" id="searchsubmit"></button>

After(改善後):

Copy<button type="submit" id="searchsubmit" aria-label="検索ボタン"></button>

2. 具体的なシナリオ別の対処法

検索ボタンの場合:

Copy<button type="submit" aria-label="サイト内検索を実行">
    <svg><!-- 検索アイコン --></svg>
</button>

メニューボタンの場合:

Copy<button type="button" aria-label="メニューを開く">
    <span class="hamburger-icon"></span>
</button>

ソーシャルメディアボタンの場合:

Copy<button type="button" aria-label="Twitterで共有">
    <svg><!-- Twitterアイコン --></svg>
</button>

3. 画像ボタンの場合の対処法

画像をボタンとして使用している場合は、alt属性とaria-label属性の両方を適切に設定する必要があります。

Copy<button type="button">
    <img src="search-icon.png" alt="検索" aria-label="サイト内検索を実行">
</button>

4. より高度な対処法

aria-labelledby属性の使用:

Copy<span id="search-description" class="sr-only">サイト内検索</span>
<button type="submit" aria-labelledby="search-description">
    <svg><!-- 検索アイコン --></svg>
</button>

visually-hiddenクラスの活用:

Copy<button type="submit">
    <span class="visually-hidden">検索</span>
    <svg><!-- 検索アイコン --></svg>
</button>

5. 実装時の注意点

  1. 適切な日本語での説明: aria-labelの内容は、実際の機能を正確に表現した日本語で記述する
  2. 簡潔性: 長すぎる説明は避け、必要な情報を簡潔に伝える
  3. 一貫性: 同じ機能のボタンには同じaria-labelを使用する
  4. 動的な変更: JavaScriptでボタンの状態が変わる場合は、aria-labelも適切に更新する

PageSpeed Insightsでの診断結果の改善

ユーザー補助スコアの向上

aria-label属性を適切に設定することで、PageSpeed Insightsの「ユーザー補助」スコアが大幅に改善されます。このスコアは以下の要素で評価されます:

  • ボタンにユーザー補助機能名が指定されているか
  • 画像要素にalt属性が指定されているか
  • リンクに識別可能な名前が指定されているか
  • 背景色と前景色の十分なコントラスト比があるか

検証方法

対処後は必ず以下の方法で検証を行いましょう:

  1. PageSpeed Insightsでの再チェック: 警告が解消されているかを確認
  2. Chrome DevToolsのLighthouse: より詳細な診断結果を確認
  3. スクリーンリーダーでのテスト: 実際にスクリーンリーダーで読み上げを確認
  4. キーボードナビゲーションテスト: タブキーでの移動が適切に動作するかを確認

サイト表示速度とアクセシビリティの関係

表示速度がアクセシビリティに与える影響

サイトの表示速度は、アクセシビリティに大きく影響します。特に以下のような点で重要です:

  1. 支援技術の動作: スクリーンリーダーなどの支援技術は、ページの読み込み完了後に動作するため、表示速度が遅いと使いにくくなる
  2. 認知負荷の軽減: 素早く情報にアクセスできることで、認知的な負担を軽減
  3. モバイルユーザビリティ: モバイル環境でのアクセシビリティ向上

LandingHubでの総合的な改善

サイトの表示速度とアクセシビリティを同時に改善するためには、専門的なツールの活用が効果的です。LandingHub(https://www.landinghub.net/)は、このような課題に対応するための優れたソリューションです。

LandingHubの主な特徴:

  • タグを1つ設置するだけで即座に導入可能
  • 画像・動画の自動軽量化による表示速度改善
  • 次世代フォーマットへの自動変換
  • 複雑な設定や開発工数が不要

実際の改善事例とその効果

企業での導入事例

多くの企業がLandingHubを導入し、表示速度の改善とともにアクセシビリティの向上を実現しています。

ベルタ社の事例:

  • ランディングページの表示速度が大幅に改善
  • ユーザーの離脱率が改善され、CVRが向上

ファストノット社の事例:

  • CPAが15%改善
  • 動画LPとの相乗効果により、より効果的なマーケティングが可能に

改善のポイント

  1. 総合的なアプローチ: アクセシビリティと表示速度を同時に改善
  2. 継続的な監視: 定期的な診断とメンテナンス
  3. ユーザー視点での検証: 実際のユーザーの立場に立った検証

より詳細な技術的対処法

HTML要素の適切な使用

ボタン要素以外にも、以下のような要素でアクセシビリティの問題が発生することがあります:

リンクの場合:

Copy<a href="#" aria-label="詳細情報を見る">
    <span class="icon-info"></span>
</a>

フォーム要素の場合:

Copy<label for="email">メールアドレス</label>
<input type="email" id="email" aria-required="true">

WAI-ARIA仕様の活用

WAI-ARIA(Web Accessibility Initiative – Accessible Rich Internet Applications)仕様を活用することで、より高度なアクセシビリティの実装が可能です。

ライブリージョンの活用:

Copy<div aria-live="polite" aria-atomic="true">
    <p>検索結果が更新されました</p>
</div>

状態の管理:

Copy<button type="button" aria-expanded="false" aria-controls="menu">
    メニュー
</button>
<ul id="menu" aria-hidden="true">
    <!-- メニュー項目 -->
</ul>

継続的な改善のためのベストプラクティス

1. 定期的な診断とメンテナンス

Webサイトのアクセシビリティは一度設定すれば終わりではありません。定期的な診断とメンテナンスが必要です:

  • 月次でのPageSpeed Insights診断
  • コンテンツ更新時のアクセシビリティチェック
  • ユーザーフィードバックの収集と改善

2. チーム全体での意識共有

アクセシビリティの改善は、技術担当者だけでなく、デザイナーやコンテンツ担当者など、チーム全体で取り組むべき課題です:

  • アクセシビリティガイドラインの作成
  • 定期的な勉強会の開催
  • チェックリストの活用

3. 最新の技術動向への対応

Web技術は日々進歩しており、アクセシビリティの基準も変化しています。最新の情報をキャッチアップし、対応していくことが重要です:

  • WCAG(Web Content Accessibility Guidelines)の最新版への対応
  • ブラウザの新機能への対応
  • 支援技術の進歩への対応

まとめ

「ボタンにユーザー補助機能名が指定されていません」という警告は、単なる技術的な問題ではなく、サイトの使いやすさと検索エンジンの評価に直結する重要な要素です。

適切なaria-label属性の設定により、この問題は比較的簡単に解決できますが、根本的な解決には、サイト全体のアクセシビリティと表示速度の両方を改善する総合的なアプローチが必要です。

LandingHub(https://www.landinghub.net/)のような専門的なツールを活用することで、技術的な専門知識がなくても効果的な改善が可能になります。タグを1つ設置するだけで、画像・動画の自動軽量化による表示速度改善が実現でき、結果としてユーザー体験の向上とコンバージョン率の改善に繋がります。

今回ご紹介した対処法を実践し、継続的な改善に取り組むことで、すべてのユーザーにとって使いやすく、検索エンジンにも評価される優れたWebサイトを構築していきましょう。

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