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EFO(エントリーフォーム最適化)とは
EFOの定義
EFO(Entry Form Optimization)とは、ECサイトの入力フォームをユーザーが使いやすいように最適化し、コンバージョン率(CVR)を向上させる施策の総称です。
入力項目の簡素化、エラー表示の改善、自動入力機能の実装など、ユーザーのストレスを軽減し、離脱率を下げることを目的としています。
EFOで改善できる主な要素
- 入力項目数の最適化
- エラーメッセージの改善
- 自動入力・補完機能
- フォームデザインの最適化
- モバイル対応の強化
深刻なフォーム離脱の実態
Baymardの調査によると、フォームに到達したユーザーの約70%が入力を放棄して離脱しています。これは、多額の広告費をかけて獲得したユーザーの大部分を失っているということを意味します。
ECサイトにおけるEFOの重要性
企業側のメリット
- CVR向上による売上増加同じ広告費でもコンバージョン数が増加
- 広告費用対効果の改善CPAの削減とROIの向上
- 顧客データの質向上正確な情報収集による顧客理解の深化
ユーザー側のメリット
- 時間短縮スムーズな入力で購入手続きが迅速に
- ストレス軽減エラーや複雑な入力による負担を削減
- 安心感の向上明確な案内とエラー対応で不安を解消
EFO改善の具体的手法
入力項目の最適化
必須項目を最小限に絞り、任意項目は明確に区別することで、ユーザーの負担を軽減します。
具体的な改善点:
- • 必須項目には赤い「必須」ラベルを表示
- • 住所は郵便番号から自動入力機能を実装
- • 電話番号は分割せず一つの入力欄に統一
- • 不要な会員登録項目を削除
リアルタイムエラー表示
ユーザーが入力した瞬間にエラーを検知し、即座にフィードバックを提供します。
実装例:
- • メールアドレス形式の即座チェック
- • パスワード強度のリアルタイム表示
- • 郵便番号の形式バリデーション
- • 入力完了項目には緑のチェックマークを表示
自動入力・補完機能
ユーザーの入力負荷を削減する各種自動化機能を実装します。
主な機能:
- • 郵便番号からの住所自動入力
- • 全角・半角の自動変換
- • ふりがなの自動生成
- • ブラウザの自動入力機能最適化
プログレスインジケーター
複数ステップのフォームでは、現在の進捗状況を明確に表示します。
表示要素:
- • 全体のステップ数と現在位置
- • 残り入力項目数の表示
- • 完了までの推定時間
- • 視覚的なプログレスバー
入力支援機能
ユーザーが迷わずに正確な情報を入力できるようサポートします。
サポート機能:
- • プレースホルダーに入力例を表示
- • ツールチップによる詳細説明
- • 入力フォーマットの明示
- • セキュリティ情報の明示