プロモツイートとは?表示箇所や効果、実施の流れを完全解説

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X(旧Twitter)でビジネスの認知拡大や売上向上を図りたいけれど、「プロモツイートって何?」「どこに表示されるの?」「効果はあるの?」と疑問に思っていませんか?

プロモツイート(現在のプロモ広告)は、X上で最も利用されている広告形式の一つで、通常のツイートと同じ形式でユーザーのタイムラインに自然に表示される有料広告です。

本記事では、プロモツイートの基本概念から表示箇所、期待できる効果、具体的な実施手順まで、初心者にもわかりやすく解説します。これを読めば、プロモツイートを活用したマーケティング戦略を効果的に実行できるようになるでしょう。

プロモツイートの基本概念と仕組み

プロモツイートは、X(旧Twitter)が提供する有料広告サービスの中核となる機能です。

一般的なツイートと同様の形式でありながら、ターゲティング機能により特定のユーザー層に効率的にリーチできる点が最大の特徴となっています。

プロモツイートとは何か?

プロモツイート(現在は「プロモ広告」と呼称)とは、X上で配信される有料広告の一種で、通常のツイートと同じ形式で表示される広告です。

2021年4月にTwitterの広告プロダクトがリブランディングされ、従来の「プロモツイート」から「プロモ広告」に名称が変更されましたが、機能や仕様に変更はありません。

プロモツイートは「プロモーション」というラベルが付加されることで通常のツイートと区別されますが、それ以外は一般的なツイートと同じ外観を持ちます。ユーザーはプロモツイートに対して、いいね、リツイート、返信などの通常のエンゲージメント行動を取ることができます。

プロモツイートと通常ツイートの違い

プロモツイートと通常のツイートには、いくつかの重要な違いがあります。

まず、プロモツイートには必ず「プロモーション」というラベルが表示され、有料広告であることが明示されます。また、プロモツイートはターゲティング設定により、特定の条件を満たすユーザーにのみ表示される点も大きな違いです。

さらに、プロモツイートでは詳細な効果測定が可能で、インプレッション数、エンゲージメント率、クリック数などの指標をリアルタイムで確認できます。課金体系も異なり、表示されただけでは費用は発生せず、ユーザーのアクション(エンゲージメント)が発生した場合にのみ料金が発生する仕組みになっています。

プロモツイートの主な特徴

プロモツイートには、他の広告媒体にはない独特な特徴があります。

自然な表示形式が最大の特徴で、ユーザーのタイムラインに通常のツイートと同じ形で表示されるため、広告に対する忌避感を軽減できます。

拡散効果の期待も重要な特徴です。ユーザーがリツイートやいいねをすることで、そのユーザーのフォロワーにも広告が表示されますが、二次拡散以降は追加費用が発生しません。

詳細なターゲティング機能により、年齢、性別、地域、興味関心、フォローしているアカウントなど、多様な条件でターゲットを絞り込むことが可能です。

プロモツイートの表示箇所と配信先

プロモツイートは、X内の複数の箇所に表示され、それぞれ異なるユーザー体験を提供します。

表示場所によってユーザーの閲覧状況や意図が異なるため、配信目的に応じて最適な表示箇所を選択することが重要です。

プロモツイートの主要表示箇所

プロモツイートが表示される主要な箇所は以下の通りです。

タイムラインが最も一般的な表示箇所で、ターゲティング条件に合致するユーザーのホームタイムラインに表示されます。タイムライン上では、フォローしているアカウントの投稿と同じ流れで自然に表示されるため、ユーザーの注意を引きやすい特徴があります。

検索結果ページでは、関連性の高いキーワードで検索したユーザーに対してプロモツイートが表示されます。検索行動を行っているユーザーは何らかの情報を求めているため、適切なタイミングでリーチできる効果的な表示箇所です。

プロフィールページでは、特定のアカウントのプロフィールを閲覧しているユーザーに対してプロモツイートが表示される場合があります。

プロモツイート配信先の設定方法

プロモツイートの配信先は、広告設定の「プレースメント」機能で詳細にコントロールできます。

配信先設定では、ホームタイムライン検索結果プロフィール返信画面など、複数の表示箇所から選択できます。それぞれの表示箇所にはユーザーの利用シーンが異なるため、広告の目的に応じて適切な配信先を選択することが重要です。

また、「X オーディエンスプラットフォーム」を有効にすることで、X以外の提携アプリにも広告を配信できますが、Xのみでの配信を希望する場合は、この設定を無効にする必要があります。

プロモツイート表示頻度の制御

Xでは、ユーザー体験を重視するため、プロモツイートの表示頻度に制限を設けています。

同一ユーザーのタイムラインにプロモツイートが表示されるのは各1回までで、タイムライン上部または上部付近に表示された後は、他の通常ツイートと同じ条件でタイムライン上を流れていきます。

ユーザーは興味のないプロモツイートに対して、投稿右上の矢印から「広告内容に興味がない」を選択することで、そのプロモツイートを非表示にできます。この機能により、ユーザーの広告体験の質が保たれ、適切なターゲティングの重要性が高まっています。

プロモツイートの効果とメリット

プロモツイートは、従来の広告手法では実現困難な独特な効果とメリットを提供します。

特に拡散性とターゲティング精度の高さは、費用対効果の向上に大きく貢献する要素となっています。

プロモツイート効果1:高い拡散性による認知拡大

プロモツイートの最大の効果は、ユーザーによる自発的な拡散による認知拡大です。

通常の広告では、広告費を支払った分だけしかリーチできませんが、プロモツイートの場合、ユーザーがいいねやリツイートをすることで、そのユーザーのフォロワーにも無料で広告が表示されます。この二次拡散、三次拡散には追加費用が発生しないため、優れたコンテンツを作成できれば、投資した広告費以上のリーチを獲得できる可能性があります。

拡散効果を最大化するためには、ユーザーが思わずシェアしたくなるような魅力的なコンテンツ作りが重要です。話題性のある内容、有益な情報、感情に訴える内容などが拡散されやすい傾向にあります。

プロモツイート効果2:精密なターゲティングによる効率的なリーチ

プロモツイートでは、詳細なターゲティング機能により、広告を届けたい層に効率的にリーチできます。

デモグラフィック情報(年齢、性別、地域、言語)に加えて、行動データ(特定のキーワードで検索、特定のアカウントをフォロー)、興味関心データ(25のカテゴリー、350以上のトピック)、カスタムオーディエンス(既存顧客リスト、ウェブサイト訪問者)など、多角的な条件でターゲットを絞り込めます。

このようなターゲティングにより、関心度の高いユーザーにのみ広告を配信できるため、エンゲージメント率の向上とコストパフォーマンスの最適化が期待できます。

プロモツイート効果3:自然な広告体験によるユーザー受容性向上

プロモツイートは、通常のツイートと同じ形式で表示されるため、ユーザーにとって自然な広告体験を提供します。

従来のバナー広告のような強制的な表示ではなく、タイムライン上に溶け込む形で配信されるため、ユーザーの広告忌避を軽減できます。また、通常のツイートと同様にいいね、リツイート、返信ができるため、ユーザーとのインタラクティブなコミュニケーションが可能です。

このような自然な広告体験により、ブランドに対するポジティブな印象形成や、長期的な顧客関係構築に寄与する効果が期待できます。

プロモツイート効果4:詳細な効果測定とPDCA実行

プロモツイートでは、豊富な分析データにより詳細な効果測定が可能です。

インプレッション数、エンゲージメント率、クリック率、コンバージョン数、フォロー獲得数など、多様な指標をリアルタイムで確認できます。また、ABテストも容易に実行でき、異なるクリエイティブやターゲティング設定での効果比較が可能です。

これらのデータを活用することで、継続的な改善施策の実行と、より効果的な広告運用の実現が可能になります。

プロモツイートの実施手順と設定方法

プロモツイートの実施には、段階的な設定プロセスが必要です。

適切な設定により、費用対効果の高い広告配信を実現できるため、各ステップを丁寧に実行することが重要です。

プロモツイート実施の前準備

プロモツイートを開始する前に、いくつかの準備作業が必要です。

まず、Xアカウントの準備が必要です。広告配信にはアカウント作成後2〜3週間の運用実績が必要とされています。また、非公開設定、削除済み、凍結されたアカウントでは広告配信ができません。

配信目標の明確化も重要な準備作業です。ブランド認知向上、ウェブサイト誘導、アプリダウンロード、フォロワー獲得など、達成したい目標を明確に設定し、それに応じたキャンペーン目標と課金方式を選択する必要があります。

予算計画の策定では、日別予算と総予算を設定します。Xプロモツイートは最低1,000円から開始できますが、効果的な配信のためには月10万円〜30万円程度の予算が推奨されています。

プロモツイート設定手順1:広告アカウント作成

プロモツイートの設定は、X広告管理画面から開始します。

アカウントアクセスでは、配信したいXアカウントにログイン後、左側メニューの「もっと見る」から「X広告」を選択します。

国・タイムゾーン設定で、広告配信する国(日本)とタイムゾーン(JST)を選択します。これらの設定は後から変更できないため、慎重に選択する必要があります。

支払方法登録では、広告費の支払いに使用するクレジットカードを登録します。利用可能なカードブランドはVisa、Mastercard、American Expressなどです。

プロモツイート設定手順2:キャンペーン作成

キャンペーン作成では、広告配信の目的と予算を設定します。

キャンペーン目標選択では、以下8つの目標から選択できます。

  • リーチ(ブランド認知向上)
  • 動画の再生数
  • ウェブサイトのクリック数
  • エンゲージメント数
  • フォロワー数
  • アプリのインストール数
  • アプリのリエンゲージメント数
  • プレロール再生数

予算・期間設定では、日別予算(必須)と総予算(任意)、配信開始日・終了日を設定します。配信ペースも「標準配信」(1日を通して均等配信)または「集中配信」(できるだけ早く予算消化)から選択できます。

プロモツイート設定手順3:ターゲティング設定

ターゲティング設定は、プロモツイートの効果を左右する重要な要素です。

基本属性設定では、地域(国、都道府県、市区町村)、性別、年齢、言語、端末(iOS/Android、機種、キャリア)を設定します。

行動・興味関心ターゲティングでは、以下の条件を組み合わせてターゲットを絞り込めます。

  • キーワードターゲティング(ツイート内容、検索履歴)
  • フォロワーターゲティング(特定アカウントのフォロワーと類似ユーザー)
  • 興味関心ターゲティング(25カテゴリー、350トピック)
  • イベントターゲティング(特定イベントへの関心)
  • 会話トピックターゲティング(特定話題への参加)

カスタムオーディエンスでは、メールアドレスリスト、ウェブサイト訪問者、アプリユーザーなど、既存の顧客データを活用したターゲティングが可能です。

プロモツイート設定手順4:クリエイティブ作成

クリエイティブ作成では、実際に配信するツイート内容を設定します。

既存ツイート利用では、過去に投稿したツイートをプロモツイートとして活用できます。エンゲージメントの高かったツイートを選択することで、効果的な広告配信が期待できます。

新規ツイート作成では、以下の要素を組み合わせて魅力的なクリエイティブを作成します。

  • テキスト(日本語全角140字以内)
  • 画像(推奨サイズ:1200×675px、形式:JPG、PNG、WebP)
  • 動画(最大2分20秒、形式:MP4、MOV)
  • カード(ウェブサイト、アプリ、カード無し)

プレビュー確認機能により、実際の表示状態をリアルタイムで確認しながらクリエイティブを調整できます。

プロモツイートの費用相場と課金体系

プロモツイートの費用は、複数の要因により変動する仕組みになっています。

適切な予算設定と課金方式の選択により、コストパフォーマンスの最適化が可能です。

プロモツイート費用相場の現状

2024年現在のプロモツイート費用相場は、課金方式や業界により以下の範囲で推移しています。

エンゲージメント課金では、1エンゲージメントあたり40円〜100円が一般的な相場です。いいね、リツイート、返信、プロフィールクリックなどのアクションが発生した場合に課金されます。

クリック課金では、1クリックあたり20円〜200円が相場となっています。リンククリック数を重視する場合に選択される課金方式です。

インプレッション課金では、1,000インプレッションあたり350円〜650円が相場です。ブランド認知向上を目的とする場合に多く利用されます。

フォロー課金では、1フォローあたり40円〜100円が相場です。アカウントのフォロワー増加を目指す場合に利用されます。

プロモツイート課金方式の種類

プロモツイートでは、目的に応じて複数の課金方式から選択できます。

エンゲージメント課金(CPE)は最も一般的な課金方式で、ユーザーが広告に対してアクションを起こした場合にのみ料金が発生します。拡散効果による二次的な表示には課金されないため、コストパフォーマンスが高い特徴があります。

クリック課金(CPC)は、ウェブサイトへの誘導やアプリダウンロードを目的とする場合に適しています。リンクをクリックしたユーザーのみに課金されるため、明確な行動を促したい場合に効果的です。

インプレッション課金(CPM)は、ブランド認知向上を主目的とする場合に選択されます。広告が表示された回数に基づいて課金されるため、多くのユーザーにリーチしたい場合に適しています。

プロモツイート入札戦略と最適化

プロモツイートの費用は、オークション方式により決定されます。

自動入札は、設定した予算内で最適な入札額をシステムが自動調整する方式です。初心者や運用工数を削減したい場合に推奨されます。

上限入札単価は、1回のアクションに対する支払い上限額を手動で設定する方式です。コストコントロールを重視する場合や、明確な目標CPAがある場合に適しています。

目標入札単価は、目標とする単価を設定し、その範囲内でシステムが最適化を行う方式です。自動入札と上限入札の中間的な選択肢として活用されます。

品質スコアも費用に影響する重要な要素で、共感度(エンゲージメント獲得度)、関連性(ユーザーとの適合度)、鮮度(コンテンツの新しさ)の3要素で評価されます。

プロモツイート費用削減のポイント

プロモツイートの費用対効果を向上させるためには、いくつかの最適化ポイントがあります。

ターゲティング精度の向上により、関心度の高いユーザーにのみ配信することで、エンゲージメント率の向上とコスト削減が可能です。

クリエイティブ品質の向上では、魅力的なビジュアルと訴求力のあるテキストにより、ユーザーの関心を引きつけることが重要です。

配信タイミングの最適化では、ターゲットユーザーのアクティブ時間帯に合わせた配信により、効率的なリーチが可能になります。

継続的な分析・改善では、配信データの分析に基づく定期的な設定見直しにより、長期的なパフォーマンス向上を実現できます。

まとめ:プロモツイートで効果的なマーケティングを実現

プロモツイートは、X上でのマーケティング活動において非常に有効なツールです。

通常のツイートと同じ形式で自然にユーザーに届き、詳細なターゲティング機能により効率的なリーチが可能で、拡散効果による費用対効果の最大化も期待できます。

成功のポイントは、明確な目標設定、適切なターゲティング、魅力的なクリエイティブ作成、そして継続的な分析・改善です。また、ユーザーの反応を注意深く観察し、ネガティブな反応を避けるための配慮も重要です。

プロモツイートは最低1,000円から始められるため、まずは小規模なテスト配信から開始し、効果を確認しながら徐々に予算を拡大していくことをおすすめします。適切な運用により、ブランド認知向上、ウェブサイト流入増加、売上向上など、様々なマーケティング目標の達成が可能になるでしょう。

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