ECサイトのCVR（コンバージョン率）改善施策14個の打ち手を紹介

ECサイトを運営する上で最も重要な指標の一つが「CVR（コンバージョンレート）」です。さまざまな集客施策を実施しても、訪問者が購入に至らなければ売上には繋がりません。

本記事では、ECサイトのCVRを効果的に向上させるための具体的な施策を解説します。

どのようにすれば訪問者を顧客に変えられるのか、その秘訣を掘り下げていきましょう。

CVR（コンバージョン率）とは？

CVRとは「Conversion Rate（コンバージョンレート）」の略で、サイト訪問者のうち何割が購入などの目標達成（コンバージョン）に至ったかを示す指標です。

ECサイトにおいては、訪問者数に対する購入者数の割合を表します。

CVR（コンバージョン率）の計算式は下記の通りでシンプルです。

CVR = コンバージョン数（購入者数）÷ 訪問者数（またはセッション数）× 100

例えば、あるECサイトの1ヶ月間の訪問者が10,000人で、そのうち200人が商品を購入した場合、CVRは2％という計算になります（200 ÷ 10,000 × 100 = 2％）。

CVRが高ければ高いほど、サイトへの訪問者から多くの成果（売上）が得られていることになります。

つまり、集客にかけるコストを抑えながら売上を伸ばす効率的な経営が可能になるのです。

ECサイトの平均CVR（コンバージョン率）と業界別の目安

「うちのサイトのCVRは高いのか、それとも低いのか？」と疑問に思われる方も多いはず。

そこで、一般的なECサイトの平均CVRと業界別の目安を見ていきましょう。

一般的なECサイトの平均CVRは1～3％程度といわれています。

ただし、業界や商材によって大きく異なるのが実情です。以下に業界別のCVR平均値を示します。

業界	平均CVR
食品・飲料	6.86%
美容・パーソナルケア	4.92%
ファッション・アパレル	3.56%
ペットケア	3.4%
ホーム＆家具	2.55%
ラグジュアリー＆ジュエリー	1.33%

このように、低単価で日常的に消費される食品や美容品はCVRが高く、高単価のジュエリーなどは低い傾向にあります。自社サイトのCVRを評価する際は、同業他社や同じカテゴリの商品と比較することが重要です。

また、季節やイベント時期によってもCVRは変動します。年末年始やセール期間中は一般的にCVRが上昇する傾向があります。

ECサイトのCVR（コンバージョン率）が低い原因

CVRが業界平均を下回っている場合、まずはその原因を突き止めることが改善の第一歩です。　

主な原因としては以下のようなものが考えられます。

ECサイトが使いやすい設計になっていない

そもそもECサイト自体が使いにくいという点でCVRが低くなる要因となっているケースがあります。

ECサイト自体の階層構造から商品ページまでの動線、商品の探しやすさなどがCVRが低い要因の一つでもあります。

下記のようなケースは改善の余地があります。

ECサイトの設計が原因でCVRが低くなる要素

ECサイトの階層構造やナビゲーションが複雑で欲しい商品が探せない
商品の検索機能が低い
サイトの表示速度が遅く利用しにくい
購入フォームが使いにくい

商品ラインナップが少ない・欲しい商品がない

商品ラインナップが少なく、欲しい商品がないケースや商品情報が少ない場合もCVRが低い要因となります。

商品に関する部分でもCVRが低くなる要因の一つでもあり、下記のようなケースは改善の余地があります。

商品のラインナップ等が原因でCVRが低くなる要素

商品ラインナップが少ない（欲しい商品がない）
商品情報が少ない
商品の信頼性やレビューが少ない
競合商品よりも機能やスペックが劣るケース

広告や訴求とターゲット層（ペルソナ）のミスマッチ

季節性やタイミングなどのニーズのずれ、商品の訴求軸とターゲット層のミスマッチなど、売り手と買い手のずれが原因でCVRが低くなる要因にもなります。

下記のようなポイントはCVR低下の要因となりやすいので改善の余地があります。

広告や訴求軸とペルソナのニーズのミスマッチが原因でCVRが低くなる要素

季節性や告知タイミングがニーズとずれている
商品の訴求とターゲット層のミスマッチ

具体的には、夏にニーズのある商品なのに夏の終わり頃から販売を開始していたり、本来年配層世代にニーズのある商品なのに、若年層向けに広告を配信しているなど、売り手と買い手のニーズのずれによるCVR低下もあります。

市場環境の変化

経済環境による物価の上昇による購買意欲の低下や、消費者の生活や行動変化や流行りの変化による低下、競合商品の価格や優位性の変化による低下などでもCVRが低下する要因となります。

それ以外にも法規制が入ったり、広告媒体のルールが変わるなどの変化でもCVR低下要因となります。

市場環境の変化が原因でCVRが低くなる要素

経済環境の変化
消費者の生活や行動の変化
流行りの変化
競合商品の優位性などの変化

市場動向などの変化による部分も随時チェックしていく必要があります。

ECサイトのCVR（コンバージョン率）の改善施策【サイト改善編】

体的な改善施策を実施していきましょう。

まずはサイト改修でできるCVR向上の施策をまとめていきます。

CVR改善施策①：商品画像をわかりやすく

ECサイトの商品画像の情報もユーザーが購入する際に比較検討する上で重要な情報となります。

画像からでもユーザーの購入不安を解消し、必要な判断材料になるきっかけとなり、大幅なCVR改善が期待できます。

商品画像最適化のポイント

項目	具体的な施策	効果
基本構成	メイン・サブ・詳細・使用シーン・サイズ比較画像	商品理解度向上
画質要件	1200×1200px以上、白背景、実物に忠実な色味	返品率低下
機能面	360度ビュー、ズーム機能、動画、AR表示	購入確信度アップ

特に画像については商品の特徴が伝わるためのカットや、購入検討しているユーザーの懸念ポイントを解消できるカットにするなどを意識して用意するといいでしょう。

例えばアパレルであれば、サイズ感や色味が伝わるような画像やコーディネート例などがわかることで懸念していた問題が解消され購入意欲に結びつきます。

商品画像のポイント

ユーザーが購入検討している部分や欲しい情報が何かを考える
懸念点や検討している部分を解消したい内容が何かを考える
光の度合いや色合いも意識して画像を用意する

CVR改善施策②：商品ページの説明を詳しく

参照：https://cart.imikoto-marche.jp/products/412

ECサイトの商品情報も購入条件としてユーザーもしっかり確認しているポイントです。

購入時のユーザーの不安となる情報や購入後のキャンセルなどを防ぐためにも判断材料となる情報をしっかり提供しCVR改善を行っていくことができます。

商品情報充実のポイント

カテゴリ	必須項目	CVR効果
基本情報	具体的商品名、特徴3-5点、使用シーン明記	検索性・理解度向上
詳細スペック	寸法・重量・素材・機能・保証期間	購入判断材料提供
サイズ感	実寸表、着用感説明、体型別推奨サイズ	サイズ不安解消

特に購入後の利用シーンを想定した検討材料となる情報は必ず掲載しましょう。

家具などであれば、サイズ感や形の特徴など設置時にうまく設置できるかがわかるような情報や、食品であれば成分や賞味期限や製造方法などの詳しい情報なども重要です。

また、テレビやメディアなど権威性のある情報も掲載しておくことで信頼度も増しCVR向上に繋がります。

商品ページの情報のポイント

購入後の利用シーンを想定し、検討材料となる情報を考える
商品の特性や差別化ポイントなども情報としてまとめる

CVR改善施策③：サイト構造の最適化

ECサイトの構造最適化は、ユーザーの購買体験を根本から改善し、大幅なCVR向上を実現する重要な施策です。

特に商品点数の多いサイトは有効な方法で、商品を探すまでの動線を最適化してあげる必要があります。

以下、優先度別に体系的な改善施策をまとめました。

ナビゲーション設計の最適化

施策	実装内容	CVR効果	期間
メガメニュー実装	カテゴリ別商品一覧、人気・新着商品の視覚的整理	回遊率アップ	2-4週間
パンくずリスト最適化	階層構造明確化、現在位置表示、戻りリンク設置	離脱率減少	1-2週間
モバイルハンバーガーメニュー	タップしやすい折りたたみメニュー設計	モバイルCVR向上	2-3週間

ナビゲーションメニューやパンくずリストのも商品を探す上で重要な機能です。

ECサイトのテーマや特性をしっかり把握、まとめた上でコンテンツを整理していくことが重要です。

商品を探す動線はもちろんですが、それ以外にユーザーに伝えたい情報コンテンツなどもある場合は重要度に応じて分かりやすく見やすい位置にメニューを設置することが重要です。

検索・フィルタリング機能強化

施策	実装内容	CVR効果	期間
高精度サイト内検索	類義語対応、検索候補、誤字補正、ゼロ件対策	検索ユーザーCVR2-3倍	6-12週間
絞り込み検索機能	価格・サイズ・色・ブランド等多軸フィルタ	CVR25-40%向上	3-6週間

こちらも主に商品を探す際に重要な機能です。こちらも最適化することで商品が探しやすくなるためCVRアップの要因になります。

特に絞り込み機能を丁寧に作ってあげることで、購入者の求める商品に辿りつきやすくなるためCVR向上に繋がります。

カテゴリ構造の最適化

施策	実装内容	CVR効果	期間
階層構造最適化	3クリック以内商品到達、論理的分類	直帰率減少	4-8週間
ユーザージャーニー設計	認知→検討→購入→リピートの導線設計	全体CVR向上	12-20週間

カテゴリ構造の最適化のポイントとしては、販売している商品を整理することが重要です。

ニーズの高いカテゴリを選定したり、親カテゴリ、小カテゴリなども商品整理をしてサイトを利用しているユーザーが探しやすい階層作りを目指すことが重要です。

サイトのテーマに沿ったカテゴリ作りをしていくといいでしょう。

CVR改善施策④：サイトの表示速度の改善

サイトの表示速度はCVRに直結する重要な要素です。

1秒の遅延でCVRが7%程度低下すると言われているため、以下の改善ポイントを優先度順に実装することで、大幅な速度向上とCVR改善を実現できます。

下記に改善できる項目をまとめましたのでチェックしてみてください。

表示速度最適化項目

改善項目	具体的な実装方法	効果	優先度	実装難易度
画像最適化	WebP/AVIF形式への変換、圧縮率80-90%設定、適切なサイズリサイズ	読み込み時間30-50%短縮	高	低
ブラウザキャッシュ設定	静的ファイル（画像・CSS・JS）の有効期限1年設定	リピート訪問時50-80%高速化	高	低
遅延読み込み	loading=”lazy”属性、Intersection Observer API活用	初期表示速度40-60%向上	高	中
CSS/JS圧縮	Minify処理、不要コメント・空白削除、統合化	ファイルサイズ20-40%削減	高	低
サーバーレスポンス改善	DB最適化、インデックス設定、クエリ改善	TTFB50-70%短縮	中-高	高
高速サーバー選択	SSD搭載、高性能CPU、十分なメモリ確保	全体処理速度向上	中-高	中
PHP最適化	OPcache有効化、最新バージョン利用	処理速度20-40%向上	中-高	中
CDN導入	CloudFlare等のCDN活用、静的コンテンツ配信最適化	全体速度20-50%向上	中	中
Gzip圧縮	サーバー側でテキストファイルの圧縮設定	転送量60-80%削減	中	低
HTTP/2対応	多重化通信、ヘッダー圧縮、サーバープッシュ活用	並列処理で30%高速化	中	中
クリティカルCSS	Above the Fold CSSのインライン化	初期表示20-30%向上	中	高

表示速度最適化は、まず画像最適化・キャッシュ設定・遅延読み込みの高優先度項目から着手し、効果測定しながら継続的に改善することで、ユーザー体験向上とCVR大幅改善を実現できます。

技術的にはCDN導入で全体速度を20-50%向上、Gzip圧縮で転送量を60-80%削減できます。モバイル対応ではレスポンシブ画像とAMP実装が効果的です。

特に画像最適化は即効性が高く費用対効果抜群のため、最初に取り組むべき施策です。これらの最適化により、競合サイトとの差別化と売上向上を実現しましょう。

CVR改善施策⑤：スマホページUI/UX最適化

モバイルユーザーは全ECアクセスの70%以上を占めており、モバイル最適化はCVR向上の最重要課題です。

以下の施策でスマホでのCVRを向上させることが可能です。

スマホページ対応強化の重要施策

カテゴリ	施策項目	具体的な改善内容	CVR効果	優先度
UI/UX最適化	レスポンシブデザイン	画面サイズ別最適表示、タッチ操作対応	高	高
	ボタン・タップ領域	最小48px以上、指で押しやすい配置	中	高
	文字サイズ・可読性	16px以上、十分なコントラスト確保	低	高
	片手操作対応	重要機能を画面下部配置、親指操作範囲内	中	中

ECサイトのスマホページのUI/UX最適化は、CVR向上の最重要施策です。スマートフォンユーザーの行動特性を理解し、快適な操作体験を提供することが成功の鍵となります。

特にレスポンシブデザインは基盤となる要素で、デバイスの画面サイズに応じて自動的にレイアウトが調整される設計です。これにより全デバイスで一貫した体験を提供し、CVRを向上させることができます。

また、スマホ画面はPC画面とは違い画面サイズも変わるため、ボタンとタップ領域の最適化も必要となってきます。

最小48px以上のサイズ確保が必須です。指での操作を前提とし、誤タップを防ぐため十分な間隔を設けることで、操作性が大幅に改善されます。

文字サイズと可読性についても重要で、16px以上の文字サイズと適切なコントラストが重要です。小さな画面でも読みやすく、ユーザーのストレスを軽減します。

片手操作対応は現代のスマホ利用における必須要素です。重要な機能やボタンを画面下部の親指が届きやすい範囲に配置することで、片手での快適な操作を実現し、CVRを向上させます。

CVR改善施策⑥：関連商品・レコメンド機能の最適化

レコメンド機能は客単価とCVRを大幅に向上させる重要な施策です。

適切な実装により売上向上、リピート率アップが期待できます。

施策項目	具体的な実装内容	CVR効果	優先度
協調フィルタリング	ユーザー行動類似性に基づく商品推薦	中	高
コンテンツベース	商品属性・特徴による関連商品表示	中	高
AIパーソナライズ	機械学習による個別最適化推薦	高	中

施策項目	具体的な実装内容	CVR効果	優先度
商品詳細ページ表示	関連商品・セット商品の下部表示	高	高
カート追加時表示	ついで買い商品のポップアップ表示	高	高
チェックアウト前表示	最後のクロスセル提案	中	高
トップページ表示	閲覧履歴・人気商品ベース表示	中	中
カテゴリページ表示	同カテゴリ内関連商品表示	中	中

CVR改善施策⑦：カスタマーサポートの強化

カスタマーサポートがCVRに与える影響

カスタマーサポートを充実させ、コミュニケーションが簡単に取れるようにしておくことで顧客の不安を解消し、購入意欲を高める重要な要素です。

適切なサポート体制により、CVRを向上させることが可能です。

CVR向上に繋がるカスタマーサポート改善施策案

施策名	概要・特徴	CVR改善効果	運用難易度	効果測定指標	実装優先度	具体的実施内容
チャットボット導入	24時間365日対応可能な自動応答システム。基本的な質問への即座回答で顧客満足度向上	高	中定期的な学習調整	• 応答率• 解決率• 利用満足度• CVR向上率	高即効性あり	• AIチャットボット選定• FAQ データベース構築• サイト内埋め込み設計• 継続的な学習データ提供
電話サポート強化	専門スタッフによる直接対話でユーザーの不安を解消。複雑な問題にも対応可能	高	高人材育成必要	• 通話応答率• 平均対応時間• 顧客満足度• 購入転換率	中コスト高	• コールセンター設置• スタッフ研修プログラム• CRMシステム導入• 応対品質管理体制
SNS連携コミュニケーション	Twitter、Instagram等でリアルタイム対応。ユーザーの使い慣れたプラットフォームで接点を持つ	中	中炎上リスク管理	• 返信率・速度• エンゲージメント• ブランド好感度• 流入CVR	中ブランド強化	• SNS運用体制構築• 監視ツール導入• クイックレスポンス仕組み• エスカレーション体制
FAQ充実化	よくある質問を網羅的に整理。セルフサービスで解決できる環境を提供し、購入時の不安を軽減	中	低継続更新のみ	• FAQ閲覧数• 自己解決率• 検索成功率• 問い合わせ削減率	高基盤整備	• 既存問い合わせ分析• カテゴリ別FAQ作成• 検索機能強化• 定期的な内容更新

カスタマーサポート改善施策のポイント

ECサイトでカスタマーサポートの強化はCVR向上についても重要な要素です。

チャットボットや電話でのカスタマー対応を使いやすく充実させることで、顧客満足度などが上がりCVR向上に繋がります。

また、FAQなどの充実も併せて重要なコンテンツとなります。

特に購入前の不安払拭をするためのコミュニケーションや、購入フォームで注文ができない利用者などをフォローするというところをポイントにおいて施策を行っていきましょう。

ECサイトのCVR（コンバージョン率）の改善施策【購入フォーム改善編】

購入フォーム周りの施策でCVRを改善する方法もあります。

下記に改善施策をまとめました。

CVR改善施策⑧：EFO（購入フォームの最適化）

EFO（購入フォームの最適化）は即効性の高いCVR改善施策です。

フォーム離脱率を大幅に減らし、CVR向上を実現できます。

EFO（購入フォームの最適化）の重要施策

改善項目	具体的な実装内容	CVR効果	優先度
入力項目削減	必須項目のみに絞り込み、任意項目は後回し	高	高
リアルタイムエラー表示	入力と同時にエラー検証・即座に修正指示	高	高
住所自動入力	郵便番号入力で住所自動補完機能	高	高
進捗表示	ステップ数と現在位置の可視化	中	高
必須・任意の明確化	必須項目に「*」マーク、色分け表示	低	高
プレースホルダー最適化	入力例の表示、わかりやすい案内文	低	中
1カラムレイアウト	縦一列配置でスマホ操作に最適化	高	高
キーボード最適化	入力内容に応じたキーボード自動切り替え	中	中
自動保存機能	入力途中データの自動保存・復元	中	中
確認画面簡素化	修正可能な確認画面、ワンクリック戻り	中	中
ボタンサイズ最適化	48px以上のタップしやすいボタン	低	高
SSL証明書表示	セキュリティマークで安心感向上	低	中
入力支援機能	オートコンプリート、候補表示機能	中	中
エラーメッセージ改善	ポジティブな表現、具体的な修正指示	中	中

最重要施策は入力項目の削減です。必須項目のみに絞り込み、ユーザーの負担を最小限にすることで、大幅な完了率向上が期待できます。

郵便番号の入力で住所が出るなど簡易的な要素も大事になってきます。それ以外にも登録なしで購入できることで、初めてのお客様も安心して注文できます。

また、入力漏れや入力ミスでの離脱が目立つケースもあるため入力エラーがわかる仕組みなどでもCVRの改善に貢献してくれます。

CVR改善施策⑨：決済方法の充実

決済方法の多様化はECサイトのCVR向上に最も効果的な施策の一つです。

適切な決済手段の充実によりCVRの向上、客層拡大が期待できます。

決済方法充実の重要施策

決済カテゴリ	決済方法	対象顧客層	CVR効果	優先度
クレジットカード	国際ブランド対応	VISA・MasterCard・JCB・AMEX	中	高
	分割払い・リボ払い	高額商品購入者	高	高
	3Dセキュア対応	セキュリティ重視層	低	中
電子マネー・スマホ決済	Apple Pay・Google Pay	スマホネイティブ層	高	高
電子マネー・スマホ決済	amazonPAY・PayPay・d払い・au PAY・楽天ペイ	スマホネイティブ層	高	高
後払い・分割	コンビニ後払い	クレカ非保有層・学生	高	高
	BNPL（分割後払い）	Paidy・atone・メルペイスマート払い	高	中
	銀行振込（後払い）	法人・高齢者層	低	中
キャリア決済	ドコモ・au・ソフトバンク	スマホユーザー全般	中	中
キャリア決済	楽天モバイル決済	楽天経済圏ユーザー	中	低
銀行系	ネットバンキング	法人・高額取引層	中	中
銀行系	口座振替	定期購入・サブスク利用者	中	中

決済方法を充実することでCVRは確実に上がります。

利用者によっては、クレジットカードを利用できなかったりするなどで購入できない方もいるためです。

もちろん商品やECサイトの利用者層によっても好まれる決済方法が異なります。

年代別推奨決済方法

年代	優先決済方法	特徴
10-20代	QRコード決済・キャリア決済・後払い	スマホネイティブ、クレカ非保有
30-40代	クレジットカード・電子マネー・Apple Pay	利便性重視、ポイント活用
50-60代	クレジットカード・銀行振込・代引き	セキュリティ重視、慣れ親しんだ方法
法人	銀行振込・請求書払い・法人カード	経理処理重視、高額取引対応

上記のように年齢別で見ても、利用されやすい決済方法が異なってきます。

年代別アプローチも重要で、10-20代にはQRコード決済・後払い、30-40代には電子マネー・ポイント連携、50代以上には従来型のクレジットカード・銀行振込を優先します。

年配層に関しては代引きが慣れていたり、クレジットカードを持っていないなどの特性もあります。

若年層獲得には後払い決済が効果的で、クレジットカード非保有の学生や20代のCVRを向上させます。コンビニ後払いやBNPL（Paidy・atone）の導入により、購入ハードルを大幅に下げることができます。

利用者層を理解して最適な決済方法を選定する。もしくは、幅広い決済方法を揃えておくことでCVR向上に結びつきます。

決済手数料と効果の比較

決済方法	手数料目安	CVR効果	導入優先度
クレジットカード	3.0-3.5%	★★★★★	最高
QRコード決済	2.5-3.5%	★★★★★	最高
後払い決済	3.5-6.0%	★★★★☆	高
キャリア決済	5.0-15%	★★★☆☆	中
銀行振込	100-300円	★★☆☆☆	中

最優先は基本決済の確立です。主要クレジットカード（VISA・MasterCard・JCB）対応とQRコード決済（amazonPAY・PayPay・d払い・au PAY）の導入により、幅広い年齢層に対応できます。

ECサイトに合わせて、利用頻度の高い決済をテストしていくことでCVR改善にも繋がります。

CVR改善施策⑩：信頼性やセキュリティの向上

入力フォームの部分でも、セキュリテを強化していくことでユーザーへの信頼度も獲得できます。

そうすることで、安心感を与えCVRの向上にも結びつきます。

セキュリティ証明書の表示

項目	内容	効果	実装方法
SSL証明書	サイト全体のHTTPS化	ユーザーの信頼度向上検索エンジン評価向上	・SSL証明書の取得・設定・全ページのHTTPS化・混在コンテンツの解消
セキュリティバッジ	第三者認証マークの表示	視覚的な安心感の提供ブランド信頼性の向上	・Norton Secured ・McAfee SECURE ・TrustGuard等の導入
PCI DSS準拠	決済情報セキュリティ基準	決済時の安全性アピールコンプライアンス対応	・認定取得・準拠マークの表示・定期的な監査対応

入力フォームのセキュリティ向上には、SSL証明書の導入が必須です。

URLが「https://」で始まり、ブラウザに鍵マークが表示されることで、ユーザーに安全性をアピールできます。

また、二段階認証やCAPTCHA機能の実装により、不正アクセスやボット攻撃を防げます。

プライバシー保護

項目	内容	効果	実装方法
プライバシーポリシー	個人情報取扱方針の明示	法的コンプライアンスユーザーの信頼獲得	・詳細なポリシー作成・分かりやすい言葉で記載・定期的な更新
データ暗号化	個人情報の暗号化保護	データ漏洩リスクの軽減セキュリティレベル向上	・AES256暗号化・データベース暗号化・通信暗号化
アクセス制限	管理者権限の適切な設定	内部不正の防止セキュリティ事故の予防	・多要素認証・権限レベルの細分化・アクセスログの監視
データ保持期間	不要データの適切な削除	プライバシー保護強化 GDPR等の法規制対応	・保持期間の明文化・自動削除システム・ユーザー削除要求対応

フォーム周辺にセキュリティバッジ（Norton Secured、McAfee SECUREなど）を表示し、視覚的に安全性を訴求します。

プライバシーポリシーへのリンクを明確に配置し、個人情報の取り扱いについて透明性を保つことも重要です。

CVR改善施策11：ゲスト購入やログインの簡易化

ゲスト購入やログインの簡易化でもCVRを伸ばすことができます。

ゲスト購入は、ユーザーがアカウント登録やログインを行わずに商品を購入できる仕組みです。

配送先・支払い情報など最小限の入力のみで決済を完了でき、「今すぐ買いたい」という購買意欲を逃さずにコンバージョンに繋げられます。

実装方法	説明	CVR向上効果	実装難易度	コスト
ゲスト購入	アカウント登録なしで購入完了が可能、購入後にアカウント作成も可能	★★★★★	★★★☆☆	中
ソーシャルログイン	Google、Facebook、LINE、Apple ID、Xなどのソーシャルログイン機能	★★★★☆	★★☆☆☆	低
指紋認証、顔認証等	Touch ID/指紋センサーやFace ID/顔認証でログイン	★★★★☆	★★★★☆	高
自動ログイン	ログイン情報をデバイスに保存	★★★☆☆	★☆☆☆☆	低
決済連携	Amazon Pay、Apple Pay、Google Payで即座に決済	★★★★☆	★★☆☆☆	中

ゲスト購入やログイン簡易化施策のポイント

ゲスト購入以外でもソーシャルログインなど簡易的にログインできる仕組みも効果的です。

また、ログイン以外の部分でamazon payなど決済連携を行うことで、購入時にクレジットカードの番号をいれずに購入ができるためCVRを向上させる施策に繋がります。

これらの施策はユーザーの購買体験を劇的に改善し、ECサイトの売上向上に直結する重要施策です。

セキュリティを確保しながら段階的に導入し、継続的な改善を行うことで、競合他社との差別化を図れます。

ECサイトのCVR（コンバージョン率）の改善施策【マーケティング改善編】

マーケティング施策でのCVRを向上させるための施策を下記にまとめました。

CVR改善施策12：ユーザーレビューの活用

購入検討者の93%が他のユーザーのレビューを参考にするというデータがあります。

特に初めての購入では重要な判断材料となります。

下記にレビュー施策の重要なポイントをまとめました。

施策ポイント	具体的な実装方法	期待効果	実施難易度	コスト	重要なポイント
商品ページにレビュー・評価を目立つように表示	• 商品画像直下に星評価を配置 • 価格表示エリア近くにレビュー概要 • 購入ボタン直上にレビューサマリー • モバイル表示での視認性最適化 • 色・サイズを調整して目立たせる	• 商品への信頼性向上 • 購入決定の迅速化 • 離脱率の削減 • CVR向上 • ユーザビリティの向上	低	低	• レスポンシブデザインに配慮 • 読み込み速度の最適化 • A/Bテストによる配置検証 • 定期的な表示効果の測定
レビュー数の明示	• 「★4.5（127件のレビュー）」形式 • レビュー総数を目立つ位置に表示 • 「○○人が参考になったと回答」 • 月間・週間レビュー数の表示 • 評価分布の可視化（星別件数）	• 社会的証明効果の強化 • 商品人気度の可視化 • 購入不安の解消 • 信頼度の数値化 • 競合商品との差別化	低	低	• リアルタイム更新の仕組み • 少数レビューでも価値を強調 • 評価分布の透明性確保 • モバイルでの数値視認性
写真付きレビュー	• 画像投稿機能の実装 • 写真付きレビュー特典制度 • ビフォーアフター写真の促進 • 使用シーン別写真の収集 • Instagram連携での自動収集	• 商品理解度の大幅向上 • 視覚的説得力の強化 • CVR向上（通常レビューの3-4倍効果） • 実使用イメージの提供 • UGC活用による信頼性向上	中	中	• 画像品質の管理基準策定 • 不適切画像の自動検出 • 投稿者の利用許諾取得 • 画像最適化によるサイト速度維持
具体的なレビューの獲得	• 質問形式のレビュー依頼 • 「使用場面」「効果」「改善点」の項目別評価 • レビューテンプレートの提供 • 具体的な体験談を促すガイド • フォローアップメールでの詳細依頼	• 購入検討者への有益な情報提供 • 商品改善のためのフィードバック収集 • レビューの信頼性向上 • SEO効果の向上 • 顧客ニーズの可視化	中	中	• 投稿ハードルの適切な設定 • インセンティブとのバランス • 継続的な依頼文の改善 • 投稿率と品質のモニタリング
公平性のあるレビュー	• 全評価レビューの公開（低評価含む） • ネガティブレビューへの真摯な対応 • レビューの検閲・削除基準の明示 • ステルスマーケティングの排除 • 公正な表示順序の設定	• ブランド信頼度の大幅向上 • 長期的な顧客関係構築 • 透明性による競合優位性 • 法的リスクの回避 • 顧客満足度の向上	高	中	• 景品表示法・薬機法への対応 • 社内ガイドラインの策定 • 定期的なレビュー監査 • 危機管理体制の構築

レビュー施策実施のポイント

購入者の生の声は、新規顧客の不安を払拭し、購入への後押しとなります。

効果的な実装ポイントとして、まず商品ページの目立つ位置に星評価とレビュー数を明示することが重要です。

「★4.2（127件のレビュー）」のような表示により、一目で商品の評価を判断できます。

さらに写真付きレビューを積極的に収集・表示することで、実際の使用感をビジュアルで伝え、購入イメージを具体化できます。

使用シーンや効果を明確に記載してもらえるよう、具体的な質問で詳細なレビューを誘導することでレビューの質も高まり、ユーザーの信用度もアップしてきます。

同時に、ネガティブなレビューも含めて公平に表示することで透明性を保ち、サイト全体の信頼度を高めます。

CVR改善施策13：カゴ落ち対策の実施

EFO（購入フォーム改善施策）などにも関わってくる部分になりますが、かご落ちに関する対策もCVR向上に貢献できる施策です。

ここは、かなりのCVRアップに影響する部分なので是非施策を実施していきましょう。

対策項目	概要	具体的な施策	期待効果
送料・手数料の透明化	購入前に全ての費用を明確に表示し、予想外の追加費用による離脱を防ぐ	• 商品ページに送料を明記 • カート画面で総額を表示 • 送料無料の条件を分かりやすく提示 • 配送オプションごとの料金表示 • 手数料の事前告知	• カゴ落ち率削減 • 顧客満足度向上 • 信頼性の向上
カゴ落ちメール	カートに商品を残したまま離脱したユーザーに自動でフォローメールを送信	• カート放棄後1時間以内の初回メール • 2-3日後のリマインドメール • 限定クーポンの提供 • 商品画像と詳細の再掲載 • パーソナライズされた件名	• 購入復帰率の向上 • ROASの改善 • 顧客エンゲージメント向上
チャットEFO	入力フォーム最適化とチャットサポートで購入プロセスをスムーズにする	• リアルタイムバリデーション • 入力項目の最小化 • 自動入力補完機能 • チャットボットでの疑問解決 • エラーメッセージの改善	• 入力完了率の向上 • 問い合わせ対応の効率化 • ユーザビリティの向上
離脱防止ポップアップ	サイトから離脱しようとするユーザーを検知し、魅力的なオファーで引き留める	• Exit-intent技術の活用 • 限定割引クーポンの提示 • 送料無料オファー • タイマー付き緊急感演出 • 簡単なアンケート実施	• 離脱率削減 • 即座のコンバージョン獲得 • 顧客の離脱理由把握
ゲスト購入の導入	会員登録を必須とせず、ゲストとしても購入できるオプションを提供	• 「ゲスト購入」ボタンの設置 • 最小限の必須項目のみ要求 • 購入後の会員登録案内 • ソーシャルログイン連携 • ワンクリック購入機能	• 新規顧客の購入率向上 • 購入プロセスの短縮 • 初回購入ハードルの低下

かご落ち対策のポイント

特にかご落ちメールに関しては必須といっていいほどの機能となります。

また、送料や手数料条件なども事前に説明を入れておくことでカート入力後の離脱も防げます。

カート機能に付属しているものや、別ツールなどでの導入をおすすめします。

また、EFO施策や決済方法の充実の項目にも通ずる部分ではありますが、チャットを活用した購入フォームの活用や決済ラインナップを揃えることでもかご落ちを防ぎCVRアップに貢献できます。

CVR改善施策14：販促キャンペーンの実施

販促キャンペーンの実施でもCVRの向上や販促の向上に結びつきます。

よく活用される販促キャンペーンのタイプもまとめましたので、是非実施してみてください。

時間的限定性を活用した施策

施策項目	具体的手法	期待CVR向上	実装難易度
フラッシュセール	24時間限定、カウントダウンタイマー表示	高	易
早期割引キャンペーン	先着100名限定、早割価格設定	中	中
限定時間オファー	1時間限定特価、プッシュ通知連動	高	高
季節限定キャンペーン	年末年始限定、季節商品特別価格	中	易

数量的限定性を活用した施策

施策項目	具体的手法	期待CVR向上	実装難易度
限定数量販売	残り在庫数表示、リアルタイム更新	中	中
先着限定特典	先着50名にギフト付与、進捗バー表示	中	易
完全限定生産	限定○個製造、シリアルナンバー付与	高	高
会員限定販売	VIP会員のみ購入可能、会員登録促進	中	中

販促キャンペーンのポイント

施策については、ユーザー理解を高めニーズに沿った施策を仮説を立てながら行うことが重要です。

主に広告やメルマガ、SNSなどでのアプローチを活用して実施できる施策になります。

通常の販売とは違う促進キャンペーンを打つことでCVR向上に繋がります。

ECサイトのCVR改善に役立つ便利なツール

CVRの改善を効率的に進めるためには、適切なツールの活用が不可欠です。ここでは、ECサイトのCVR改善に役立つツールをカテゴリ別にご紹介します。

これらのツールを組み合わせて活用することで、データに基づいた効果的なCVR改善策を実行できます。

ただし、多くのツールを一度に導入するよりも、まずは基本的なアクセス解析から始めて、段階的に必要なツールを追加していくことをおすすめします。

アクセス解析ツール

ツール名	料金	主な機能	特徴
Google Analytics	無料	トラフィック分析、CVR測定、ファネル分析	業界標準、豊富な機能、GA4対応
Ptengine	月額14,800円〜	ワンタグ解析、多機能統合	日本企業製、直感的UI
Mixpanel	月額$25〜	イベント追跡、ユーザー行動分析	プロダクト分析特化

いくつかアクセス解析ツールをご紹介しましたが、基本的にまずはアナリティクスの導入から始めるといいでしょう。

アクセス解析ツールは、Webサイトへの訪問者の行動を詳細に追跡・分析するためのツールです。

ページビュー数、セッション数、直帰率、コンバージョン率などの基本指標から、ユーザーの流入経路、サイト内での行動パターン、離脱ポイントまで幅広いデータを収集できます。

ECサイトにおいては、購入プロセスの各段階でのユーザー離脱率を把握し、CVR改善のボトルネックを特定するために不可欠なツールです。

ヒートマップツール

ツール名	料金	主な機能	特徴
Microsoft Clarity	無料	クリック、スクロール、セッション録画	完全無料、無制限使用可能
Hotjar	月額$32〜	ヒートマップ、録画、フィードバック	業界標準、豊富な機能
UserHeat	無料〜	クリック・アテンション分析	日本製、シンプル操作
Crazy Egg	月額$24〜	クリック追跡、A/Bテスト	老舗ツール、信頼性

こちらでも複数のヒートマップツールをご紹介致しましたが、スタートはMicrosoft Clarityがおすすめです。

無料で使えて機能もこれだけでいいと思えるくらい充実しています。

ヒートマップツールはWebページ上でのユーザーの行動を視覚的に表示するツールで、クリックされた箇所、マウスの動き、スクロールの深さなどを色の濃淡で表現し、ユーザーがページのどの部分に注目しているかを直感的に理解できます。

ECサイトでは、商品ページでの注目エリア、購入ボタンのクリック率、カート周辺での行動パターンなどを把握することで、レイアウトや導線の改善ポイントを発見できます。

表示速度改善ツール

ツール名	料金	主な機能	特徴
LandingHub	月額3万円〜	タグ1つで即座に高速化、画像・動画最適化	専門知識不要、CVR150%改善実績
PageSpeed Insights	無料	速度測定、改善提案	Google公式、Core Web Vitals対応
GTmetrix	無料〜月額$14.95	詳細分析、履歴管理、動画記録	多機能、地域別測定可能
WebPageTest	無料	詳細テスト、ウォーターフォール	高度な分析、オープンソース
Pingdom	月額$10〜	監視、アラート、レポート	継続監視、ダウンタイム検知

表示速度改善ツールは、Webサイトの読み込み速度を測定し、改善すべき要素を特定するためのツールです。

ページの表示にかかる時間、各リソースの読み込み時間、Core Web Vitalsなどの指標を測定し、画像の最適化、キャッシュの設定、不要なJavaScriptの削除など、具体的な改善提案を提供します。

ECサイトでは、表示速度の遅さが直帰率の増加やCVR低下の原因となるため、継続的な監視と改善が重要です。

LandingHubのような自動最適化ツールは、専門知識がなくても即座に効果を実感できる特徴があります。

ABテストツール

ツール名	料金	主な機能	特徴
VWO	月額$199〜	A/Bテスト、多変量テスト、GA4連携	統計的有意性、ビジュアルエディタ
Optimizely	要問い合わせ	エンタープライズA/Bテスト、パーソナライゼーション	大規模対応、高度なターゲティング
AB Tasty	月額€329〜	A/Bテスト、パーソナライゼーション、GA4連携	ヨーロッパ発、GDPR準拠
KARTE Blocks	初期10万円+月額14.8万円〜	ノーコードA/Bテスト、リアルタイム分析	日本製、直感的操作

ABテストツールは、Webページの異なるバージョンを作成し、訪問者を分割してどちらの効果が高いかを科学的に検証するためのツールです。

ボタンの色、配置、文言、レイアウトなど、様々な要素をテストすることで、データに基づいた改善を行えます。

ECサイトでは、商品ページのレイアウト、カートボタンのデザイン、決済フローの最適化などを通じて、CVR向上を図ることができます。

統計的有意性を確保した科学的なアプローチでサイト改善を進められる点が大きな特徴です。

チャットボット/Web接客ツール

ツール名	料金	主な機能	特徴
ChatPlus	月額1,500円〜	AIチャットボット、有人チャット、ChatGPT連携	低価格、導入実績No.1
KARTE	要問い合わせ	リアルタイム接客、行動トリガー、パーソナライゼーション	高機能、大手導入実績多数
ecコンシェル	月額9,800円〜	AI自動最適化、CVR改善特化	EC特化、購入率平均26%向上
Zendesk Chat	1ID月額約8,500円〜	多言語対応、CRM連携、分析機能	グローバル対応、高度な分析

チャットボット・Web接客ツールは、Webサイト上でリアルタイムに訪問者とコミュニケーションを取り、購入支援や疑問解決を行うためのツールです。

AIを活用した自動応答機能から、人間のオペレーターによる有人対応まで、様々な形態でカスタマーサポートを提供できます。

ECサイトでは、商品に関する質問対応、購入プロセスでの不安解消、カート放棄防止のためのタイムリーなアプローチなどを通じて、CVR向上に直結する効果を発揮します。

レコメンドエンジン

ツール名	料金	主な機能	特徴
NaviPlusレコメンド	要問い合わせ	行動履歴分析、協調フィルタリング、ランキング表示	国内シェアNo.1、簡単導入
EC Intelligence	月額19,800円〜	検索・レコメンド統合、リアルタイム学習	BtoC向けMA機能統合
LogrecoAI	月額50,000円〜	AI機械学習、パーソナライゼーション	高精度AI、自動最適化
Amazon Personalize	従量課金制	機械学習、リアルタイム推奨、AWS連携	AWS基盤、スケーラブル

レコメンドエンジンは、ユーザーの行動履歴、購入履歴、商品属性などのデータを分析し、個々のユーザーに最適な商品を自動的に推奨するシステムです。

協調フィルタリング、コンテンツベースフィルタリング、機械学習など様々な手法を組み合わせて、「この商品を見た人はこんな商品も見ています」「あなたへのおすすめ」といった形で、パーソナライズされた商品提案を行います。

ECサイトでは、クロスセル・アップセルの促進、平均購入単価の向上、リピート購入率の改善など、売上向上に直結する効果を期待できます。

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※一部企業様における実際の導入事例に基づいた結果です。効果には個社差があります。

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