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屋上防水工事は一戸建ての場合いくらかかる?屋上防水の種類や施工方法とは - 住宅ノート
7 min
大規模修繕

屋上防水工事は一戸建ての場合いくらかかる?屋上防水の種類や施工方法とは

一戸建て住宅(家屋)の屋上防水工事の種類は?

一戸建て住宅の屋上防水工事にかかる値段は?

屋上の防水工事とはどんなことをするのでしょうか?

屋上防水の工事にはウレタン防水、FRP防水、シート防水、アスファルト防水と4つの種類があります。

それぞれの施工方法や費用相場などについて解説していきます。

建物の耐久性や居住環境を守るために欠かせない屋上の防水工事について、ぜひご一読ください。

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一戸建て住宅の屋上防水工事が必要な理由

戸建て住宅では、屋根の傾斜によって雨水が排水管へと流れやすくなっています。

屋根部分の雨水が排出しやすい仕組みのため、雨漏りが発生しづらいです。

しかし、マンションやアパートのように複数の戸数が集まっている集合住宅では、屋上の屋根はほぼ平坦であるため、雨水が溜まりやすくなります。

雨水が排出されにくくなると防水性が低下してしまい、雨漏りのリスクも高まります。

傾斜の少ない陸屋根は定期的なメンテナンスが必要

一般的な住宅の屋根は、傾斜のある三角の屋根が多いです。

しかし、一部の戸建て住宅やマンションには、陸屋根と呼ばれる傾斜がほとんど付いていないタイプの屋根が付いています。

雨水が溜まると建物内部に水が浸入しやすく、以下のようなリスクが発生しやすいです。

  • 雨水が建物内に侵入し躯体を腐らせる
  • 木材や鉄部の腐食につながる
  • 建物の耐久性が低下する

雨漏りによる被害を防ぐため、陸屋根を用いている建物は定期的に防水工事を行い、水はけを良くする必要があります。

屋上のメンテナンスをしなかったらどうなる?

屋上は、頻繁に使用するスペースではありません。

そのため、屋上の防水工事の必要性に疑問を感じている方も少なくありません。

しかし屋上のメンテナンスを怠ってしまうと、建物の中心部である躯体が腐ってしまい、建物全体の耐久性が低下してしまいます。

また、建物内部の木材や鉄部に腐食やサビが発生してしまうことで、カビやシロアリ被害が発生する可能性も考えられるでしょう。

カビは呼吸器系の疾患ややアレルギーの原因になることもあり、増殖するスピードが早いため健康にも悪影響を及ぼします。

さらに建物の耐久性が落ちると耐震性にも影響が出てしまうため、生活環境としての安全性を損なってしまいます。

使用することがなくメンテナンスを怠りやすい場所でもありますので、定期的な防水工事を行う必要があるでしょう。

一戸建の住宅の防水工事にかかる費用の相場

屋上の防水工事は、ウレタン防水・FRP防水・シート防水・アスファルト防水の4種類に分類されています。

その中でもウレタン防水・シート防水・アスファルト防水には複数の工法はありますが、いくらかかるのかご存じでしょうか。

施工方法によって価格は異なりますので、目安を解説しましょう。

一戸建ての防水工事の費用の目安

工法名費用(m²あたり)特徴耐用年数(目安)
ウレタン防水4,000円〜8,000円柔軟性が高く、複雑な形状にも対応可能約10〜15年
シリコン塗膜防水5,000円〜9,000円耐候性が高く、汚れにくい約10〜15年
FRP防水6,000円〜10,000円耐衝撃性が高く、軽量、耐薬品性に優れる約15〜20年
アクリル防水3,000円〜6,000円価格が安く、扱いやすい約5〜8年
塩ビシート防水5,000円〜8,000円施工が比較的簡単、軽量、補修が容易約10〜15年
エポキシ防水5,000円〜9,000円高い接着力と耐薬品性約10〜15年

総費用の計算例(100㎡の場合)

工程費用(m²あたり)総費用(100㎡)
下地処理1,000円〜2,000円100,000円〜200,000円
プライマー塗布500円〜1,000円50,000円〜100,000円
ウレタン防水材塗布4,000円〜8,000円400,000円〜800,000円
トップコート塗布1,500円〜2,500円150,000円〜250,000円
合計費用700,000円〜1,350,000円

ウレタン防水の工法と目安費用

ウレタン防水では、以下の3つの工法が主流です。

  • 密着工法
  • 通気緩衝工法
  • 密着メッシュ工法

密着工法はウレタン樹脂を下地に直接塗る方法で、シート防水の工事に取り入れられています。

通気緩衝工法では通気緩衝シートを下地とウレタン樹脂の間に挟み、膨れやひび割れの予防として効果的です。

また密着メッシュ工法は、耐久性向上のためにメッシュ状の補強布を使います。

シート防水の工法と目安費用

シート防水では、密着工法と機械的固定工法で施工します。

密着法はウレタン防水でも使用されることがあり、一般的な工法です。

下地と防水シートを接着剤で貼り付け、耐久性を向上させるために行われます。

機械的固定工法では、絶縁シートを下地と防水シートの間に挟み、通気性を向上させる目的で使用されています。

アスファルト防水の費用目安と工法

アスファルト防水には熱工法・常温工法・トーチ工法の3つがあり、費用は約4,500~7,000円/㎡が相場です。

熱工法では溶解させたアスファルトを使用し、アスファルトルーフィングシートと併用することで防水層を作る方法です。

常温工法は熱を使用せずに行う方法で、ルーフィングシートにゴムアスファルトをコーティングし、防水層を形成します。

トーチ法はアスファルト溶解窯を用意できるスペースがないときに活用され、火器を使って改質アスファルトルーフィングをバーナーで溶かし、下地に密着させます。

屋上防水工事の種類

屋上の防水工事には、主に以下の種類があります。

防水工法費用(m²あたり)特徴耐用年数(目安)
ウレタン防水4,000円〜8,000円柔軟性が高く、シームレスで複雑な形状にも対応可能約10〜15年
シリコン塗膜防水5,000円〜9,000円耐候性が高く、汚れにくい約10〜15年
FRP防水6,000円〜10,000円耐衝撃性が高く、軽量、耐薬品性に優れる約15〜20年
アクリル防水3,000円〜6,000円価格が安く、扱いやすいが耐久性はやや劣る約5〜8年
塩ビシート防水5,000円〜8,000円施工が比較的簡単、軽量、補修が容易約10〜15年
エポキシ防水5,000円〜9,000円高い接着力と耐薬品性約10〜15年
アスファルト防水5,000円〜8,000円高い耐久性、熱による融着が必要約10〜20年
セメント系防水3,000円〜6,000円耐久性が高く、水圧に強い約10〜20年
塗膜防水5,000円〜8,000円一体化した防水層、柔軟性約5〜10年
浸透性防水材2,000円〜5,000円見た目に影響なし、コンクリートの劣化防止約5〜10年

どの種類も屋上の防水工事に変わりはありませんが、材料の値段や耐久性など異なる点があります。

また、建物の材質によって適応外の方法もあるため、事前に確認しましょう。

それぞれの工事内容の詳細について、詳しく解説します。

ウレタン防水

塗膜防水の一種であるウレタン防水は、費用が安価でありながら建物の材質を問わず施工できます。

どの建物にも使用できるため、最もポピュラーな工事方法といえるでしょう。

工期は1~5日程度と短く、費用相場と耐用年数のバランスが取れている防水工事であり、凹凸がある場所や複雑な形でも対応できるため、広く用いられている方法でもあるでしょう。

見た目もきれいに仕上がるので取り入れられるケースも多いですが、塗布作業の技術力によって仕上がりに差が出てしまう場合もあります。

施行する技術者の技量により、層の厚みに乱れが出てしまう場合もあるので注意が必要です。

またウレタン防水はウレタン樹脂を塗り重ねていく工程が必要なため、完全に乾燥するまで時間を要します。

FRP防水

ウレタン防水と同じく塗膜防水に該当し、強化プラスチックを含んだガラス繊維を塗布する方法です。

非常に強い防水層を形成しますが、乾燥も早く済むため、1~2日程度で完成します。

ウレタン防水より早く乾燥し、耐久性にも優れているため、修繕工事で取り入れられるケースも多いです。

耐用年数や費用はウレタン防水とほぼ変わりませんが、伸縮性がないため木造の家屋には使用できない点はウレタン防水との違いでもあります。

軽く衝撃に強い性質から、屋上駐車場の防水工事で頻繁に取り入れられています。

シート防水

屋上の下地へ防水シートを貼り着け、予め防水効果を高める方法です。

シートの厚さは均一のため、ウレタン防水やFRP防水のように施行の技術によって層の厚みが変わることがありません。

一定の厚さを保てるため、メンテナンスもしやすく施工をスムーズに行えるでしょう。

乾かす時間も必要なく広い範囲を一気に施工できるため、効率的に作業を進められます。

しかし、凹凸や複雑な形をしている場所への施工には適さないタイプのため、障害物が少ない広間のような場所への施工に適しています。

元からある防水シートを剥がす必要がなく、上から施工できる手軽さはある反面、十分に継ぎ目を接着しないと風や雨で剥がれる可能性があります。

また、シート防水では、以下の2種類が使われてています。

  • 塩ビシート
  • ゴムシート

それぞれに特徴が異なりますが、塩ビシートの利用が基本です。

ゴムシートは軽量で安く施工できますが、耐久性が低いため、あまり使用されていません。

アスファルト防水

アスファルト防水は、長い歴史を持つ防水工事です。

大型の建築物のほとんどで採用されており、防水工事の中でも耐久性に優れています。

液状の溶解アスファルトとアスファルトルーフィングシートを組み合わせた防水層を作る方法のため、信頼度が高い施工方法です。

非常に頑丈で耐用年数が長いものの、工期は長くかかってしまいます。

また重さがあるため、木造や高さのある建物への施工には向いていません。

費用も防水工事の中では一番高額になるため、一般的な住宅で取り入れられることは少ないです。

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一戸建て住宅の防水工事の工程について

一戸建て住宅の防水工事の工程について解説していきます。

  1. STEP

    高圧洗浄

    屋根や外壁の表面の汚れや苔・カビを除去し、塗料の密着性を高めるため高圧洗浄機を使用して建物の表面を徹底的に洗浄します。

  2. STEP

    下地処理

    塗装前の準備として、表面を平滑にし塗料の密着性を高めます。ひび割れや欠けている部分を補修し、シーリング材で隙間を埋める作業を行います。

  3. STEP

    プライマー塗布

    防水材の密着性を高めるため、屋根や外壁全体にプライマーを塗布し乾燥させます。

    プライマーは防水材がしっかりと付着するための接着剤の役割を果たします。

  4. STEP

    防水剤の塗布

    基本的な防水層を形成するため、防水材を均一に塗布する。

    ローラーや刷毛を使用して適切な厚みで塗る。

    2層の

  5. STEP

    トップコート塗布

    仕上げとして防水層を保護し耐候性を高めるため、最終的にトップコートを塗布し表面を均一に仕上げます。

    これにより、紫外線や風雨から建物を保護します。

屋上防水工事を選ぶポイント

屋上防水工事の種類では、どの方法が適しているか分からない方も多いでしょう。

防水工事は建物や施工場所の状態により適した種類や工法が変わりますので、屋上防水工事を選ぶポイントについて、詳しくご説明しています。

建物の構造によって選ぶ

建物の状態や構造材により、施工が難しいケースはあります。

主な建物の構造材は、以下の3つです。

  • 木造
  • 鉄筋コンクリート
  • 鉄骨造

ウレタン防水・シート防水は建物の構造材を選ばないため、どの種類であっても施工が可能です。

しかし、FRP防水やアスファルト防水は木造住宅には適していません。

鉄筋コンクリートや鉄骨造の家屋に関しては、全ての防水工事が適応しますが、FRP防水は費用が高額になってしまうため、費用を抑えたい方は注意しましょう。

屋上の形状や利用方法によって選ぶ

建物の構造材だけではなく、施工する屋上の形によって適した工法があります。

屋上は特殊な形状の場合や凹凸が多いケースもあるため、最適なものを選ぶことが重要です。

また、なるべく安く済ませたいものですが、費用面だけで選ぶと失敗する可能性もあるため注意しましょう。

  • ウレタン防水
    液状の樹脂を塗布していくため、凹凸や特殊形状の屋上に適応しています。
    しかし乾燥まで時間が長く耐久性はやや低いため、頻繁な利用目的のない屋上で使用されます。
  • FRP防水
    耐久性が高いため、頻繁な利用が想定されている屋上に向いており、屋上駐車場に使用されることもあるでしょう。
  • シート防水
    シンプルな形状の屋上で、物が少なく人の使用が想定されていない場合に使用されることが多いです。
  • アスファルト防水
    非常に高い耐久性があるため、商業施設やマンションなどの大きい建物の防水工事に向いています。

選んではいけない工法とは?

既に雨漏りが発生している屋上の修繕では、ウレタン防水工事は避けましょう。

ウレタン防水は樹脂を塗布していく方法で、完全に乾かす必要があります。

雨漏りをしている部分に施行してしまうと膨れてしまい、防水性を維持できません。

また、施工部分が膨張することで防水層のダメージに繋がるため、すでに雨漏りが発生している箇所には向いていません

雨漏りを進行を進めてシロアリやカビなどの被害を増長させる可能性もあるため、防水工事の方法はしっかりと考えて選定しましょう。

まとめ

今回は屋上防水について解説してきました。

この記事の内容を以下にまとめました。

  • 集合住宅では屋上が平坦で雨水が溜まり、雨漏りリスクが高まる。
  • 陸屋根の傾斜が少ないため、雨水の排出が難しく、雨漏りや木材・鉄部の腐食、建物の耐久性低下などが起こりやすい。
  • 被害拡大につながり、カビやシロアリ被害、健康被害、耐震性の低下が懸念される。
  • 防水工事はウレタン、FRP、シート、アスファルトの4種類に分かれ、特徴や費用が異なる。
  • 適切な工法の選定は建物の構造や屋上の形状、使用目的によって異なり、誤選択は被害を拡大させる可能性がある。
  • 雨漏りしている場合はウレタン防水は不向きであり、工事の方法は慎重に選択する必要がある。

屋上の防水工事は、建物の健全性を維持し、長期的な安全性を確保するために大切です。

適切な防水工法を選択しながら高い技術で施工を行えば、雨漏りや構造的損傷のリスクを大幅に減らすことができます。

また定期的なメンテナンスと早期の問題発見により、将来的な大規模な修繕費用を抑え、建物の資産価値を守ることにもつながります。

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