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防水工事とは?基礎知識を解説!防水工事の種類や目的・耐用年数・メリット紹介 - 住宅ノート
5 min
大規模修繕

防水工事とは?基礎知識を解説!防水工事の種類や目的・耐用年数・メリット紹介

建物内の防水工事の仕事内容は?

建物内の防水工事の流れも知りたい!

建物を守るために欠かせないのが防水工事です。

建物の屋根・壁・床など、水が浸入する可能性のある部分を適切に防水することで、建物の劣化や崩壊を防ぎながら長期間安心して利用できます。

しかし、防水工事にはさまざまな種類があるため、具体的に「どのようなものがあるのか分からない」という方も多いのではないでしょうか。

その工事の種類をはじめ、工法や費用はどのように決まるのか、建物を守る防水工事について詳しく解説していきます。

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防水工事とは?

防水工事は、建物への水の浸入を防ぐために行われます。

建物を水から守ることで、外壁・屋根の劣化や内部の腐食を防ぐため長寿命化にもつながります。

万が一建物内に水が浸入すると雨漏りを発生させるほか、建物の構造自体にもダメージを与えてしまうでしょう。

二次被害を防ぐためにも、防水工事は重要です。

防水工事は建物の屋上・屋根・ベランダ・バルコニーなどで行われます。

防水工事の耐用年数

防水工事の耐用年数は、10~20年です。

一般的には、施工後10年でメンテナンスを行います。

もちろん防水工事の内容によって、耐用年数は前後します。

防水工事の種類ごとの耐用年数については、以下のとおりです。

ウレタン防水シート防水FRP防水アスファルト防水
耐用年数8~12年10~15年10~15年15~25年

防水層の劣化症状

防水層が劣化すると、色あせ・ひび割れ・剥がれ・膨れなどの症状が出てきます。

また水たまりができやすかったり、雑草が生えたりしている場合も注意が必要です。

水たまりは防水層を劣化させるほか、雑草は根を張って防水層に入り込む可能性もあります。

雑草を無理に引き抜くと防水層に穴があくケースもあるため、専門家に対応してもらうようにしましょう。

二次被害について

メンテナンスを怠ると建物全体に水が回り、雨漏りが発生したり建物が劣化したりする恐れがあります。

また水が建物に浸入すると雨漏り・水漏れだけでなく、さまざまな二次被害を発生させます。

二次被害の例として、以下のものが挙げられるでしょう。

  • シロアリの発生
  • 柱や梁の腐食
  • カビの発生
  • 漏電事故
  • 耐震性の低下

建物内に水が浸入すると、どんどん劣化を招いてしまいます。

例えば耐震性が低下すると、地震により建物が倒壊する恐れがあるので、防水工事を怠ってはいけません。

防水工事は住民の安全性確保や、住環境を良くするためにも必要です。

防水工事が必要な場所

防水工事は、以下の場所で行われることが多くあります。

  • マンションや戸建て住宅の陸屋根
  • ベランダ
  • 太陽光発電のある屋根

大規模マンションの陸屋根

大規模マンションの陸屋根では、アスファルトを使って防水工事を行うケースが多いです。

ただし既存の防水層がアスファルトでなければ、この方法は使えません。

また戸建て住宅の陸屋根の場合は、塩化ビニール製のシートによる防水工事が使われることが多くあります。

ベランダ

ベランダは面積が狭く複雑な形状の箇所もあるため、液体状の防水材が使われるケースが多いでしょう。

ベランダでバーベキューやガーデニングを行いたい場合は、耐久性の高いFRP(強化プラスチック)を使って防水工事を行うのがおすすめです。

太陽光発電のある屋根

太陽光パネルのある屋根でも、防水工事が必要です。

太陽光パネルを設置する際には、屋根にドリルで穴を開けてネジ止めしなければなりません。

この穴の周辺に防水処理が施されていないと、その箇所から雨漏りが発生することがあります。

太陽光パネルを設置してしまうと取り外すのが難しくなるので、太陽光パネルの導入前に防水工事を検討しましょう。

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防水工事の種類

防水工事には、さまざまな種類があります。

シート防水・アスファルト防水・塗膜防水・透湿防水の4種類に分けられます。

それぞれの工法について、詳しく見ていきましょう。

シート防水

塩化ビニール、またはゴム製の防水シートを使う防水工事です。

施工場所の上から被せるように施工できるので、下地の影響を受けません。

特に塩化ビニール製の防水シートは耐久性が高く、10~15年は持つでしょう。

また広い範囲に一気に施工できるので、工期も短くできます。

戸建て住宅・マンション・ビルなど、さまざまな建物にシート防水が使われています。

塩化ビニールシート防水の耐用年数は10~20年で、施工費用は1平方メートルあたり4,000~7,500円ほどです。

ゴムシート防水の耐用年数は10~15年で、1平方メートルあたり4,000~5,000円ほどで施工できるでしょう。

塗膜防水

液体状の材料を使う工法です。

複雑な場所への施工も可能なので、近年では主流になりつつあります。

他の施工方法とは異なり、継ぎ目もできません。

塗膜防水は、ウレタン防水とFRP防水の2種類が一般的です。

このうちウレタン防水では、ウレタン樹脂を化学反応で硬化させる方法で施工を行います。

塗料を塗る場合とは異なり、防水性能を発揮させるには厚さを出す必要があるため、高い施工技術が求められるでしょう。

FRP防水は、FRPシートの上に樹脂を塗って硬化させる防水工事です。

硬化した強化プラスチックの塗膜は頑丈ですが、柔軟性がないため木造住宅への施工には向きません。

また紫外線の影響を受けやすいため、定期的にトップコートを塗り替える必要もあります。

それそれの耐用年数や費用は、以下のとおりです。

ウレタン防水FRP防水
耐用年数13~15年10~15年
費用5,500~6,500円5,000~7,000円
費用はいずれも1平方メートルあたり

アスファルト防水

防水性能を持つアスファルトルーフィングシートを施工する方法で、歴史が長い工法です。

耐久性・防水性が高い点がメリットですが、重量があるため戸建て住宅への施工には適しません。

また施工ではアスファルトを溶融させるため、においが発生する点は気を付けましょう。

施工場所の周辺状況を確認したうえで施工することが大切です。

近年ではアスファルト防水も改良されており、においや煙が発生しにくい工法も使われます。

アスファルト防水は15~25年ほどの耐用年数で、1平方メートルあたり4,500~7,000円ほどで施工できます。

透湿防水

コンクリートの上に、透水性の高い材料を塗る工法です。

わずかな隙間に浸透して、コンクリートの防水性能を高めてくれるでしょう。

コンクリートのひび割れも防げて、建物自体の耐久性も高まります。

透湿防水では、無機質系・ケイ酸塩系などの材料が使われます。

また溶剤を使わないため、周囲へ影響を及ぼすこともありません。

透湿防水は屋上・貯水槽・地下など、さまざまな場所で活用されています。

防水工法の種類

防水工事だけでなく、工法にも種類があります。

施工場所の状況に合わせて、工法を選ぶ必要があるでしょう。

ウレタン防水通気緩衝工法

コンクリートの下地とウレタン樹脂との間に、通気緩衝シートを貼る工法です。

下地と防水層を部分的に接着させることにより、通気層を形成できます。

下地の影響が少なく、下地から防水層がダメージを受けたり、シートに膨れが発生したりするのを防げます。

防水層が軽量なので、建物への負担も少ないでしょう。

ただしこの工法では、コストが割高になり工期も長め予定しておくことが必要です。

5~10年ごとに、トップコートの塗り替えも欠かせません。

ウレタン防水密着工法

コンクリートの下地とウレタン樹脂を、完全に密着させる工法です。

安価に施工できるものの、通気緩衝工法のほうが耐久性は高いといえます。

ウレタン防水密着工法も、定期的にトップコートの塗り直しが必要です。

塩ビシート機械的固定工法

塩化ビニールシート防水で使われる工法です。

下地に設置した固定ディスクにシートを固定するので、下地の影響を受けにくいです。

ゴムシート防水よりも費用は高めですが、どのような防水層の上にも設置できるメリットがあります。

ただし、複雑な形状の場所には施工できない点には注意が必要です。

熱工法

溶解釜でアスファルトを溶かしてから施工する工法です。

アスファルトは耐久性が高いメリットがありますが、においが発生するので周囲への配慮が必要です。

溶解炉を設置するスペースも必要なため、近年では熱工法が使われる機会が減ってきています。

冷工法

アスファルトルーフィングを、接着剤で施工する工法です。

単価が高いものの、スピーディに施工できるメリットがあります。

熱を使わないのでにおいや煙も発生せず、環境に配慮した工法ともいえます。

トーチ工法

アスファルトルーフィングの裏面をバーナーの熱で溶かして、下地に接着する工法です。

トーチ工法もにおいや煙の発生を防げるので、冷工法と共に近年の主流となっています。

マンションの大規模修繕工事で採用されるケースも多いでしょう。

ただし火気を使うので、室外機等がある場所では工事できない場合もあります。

まとめ

建物を守る防水工事には、下記のような特徴があります。

  • 建物への水の浸入を防ぐために、防水工事が行われる
  • 防水工事の耐用年数は10~20年で防水工事の種類によって異なる
  • 防水層の劣化により色あせ・ひび割れなどが発生する
  • 防水層の水たまりや雑草にも気を付ける
  • 雨漏りがあるとシロアリの発生や柱の腐食などの二次被害が起こる
  • 防水工事は大規模マンションの陸屋根やベランダなどで行われる
  • 防水工事にはシート防水・アスファルト防水・塗膜防水・透湿防水がある
  • 防水工法にはウレタン防水通気緩衝工法・ウレタン防水密着工法・塩ビシート機械的固定工法・トーチ工法など、さまざまな種類がある

マンション・ビル・戸建て住宅など、さまざまな建物において防水工事は欠かせません。

適切に防水工事やメンテナンスを行うことにより、建物の耐用年数を延ばすことが可能です。

美しく安心・安全な建物を守るためにも、この記事を参考にぜひ防水工事を検討してみてください。

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