結論:スマホは繋がるのにPS5だけWi‑Fiが繋がらない時は、周波数帯・保存設定の不整合・ルーター設定が主因です。まずは1) 2.4/5GHzを切り替え、2) PS5の保存ネットワークを削除し再接続、3) ルーターを再起動します。改善しなければDNSやWPA設定を順に見直します。
この記事は、3分で原因を切り分け、10分で効く設定変更へ導きます。専門用語は短く補足します。作業はすべて戻せます。最終手段として有線やテザリングで故障切り分けも提示します。
目次
先に結論:スマホは繋がるのにPS5だけWi‑Fiが繋がらない時の最短チェック
結論から始めます。まず成功率が高い手順を3つだけ実行します。多くは周波数や保存設定のズレ、ルーター側の相性で解消します。ここまでで直らなければ、次章の3分診断に進みます。
- 帯域を切替:2.4GHz⇄5GHzを変更し再接続
- ネットワーク再作成:保存SSIDを削除→再入力
- ルーター再起動:電源を切り30秒待って入れ直し
まずは3手だけ:周波数帯/再接続/ルーター再起動
最短で直す3手です。無線条件と保存設定の食い違いを正します。開始前にパスワードを用意しましょう。失敗しても元に戻せます。
- PS5で 設定→ネットワーク→設定→インターネット接続を設定→Wi‑Fi を選択。
- 同名SSIDが2.4GHz/5GHzで分かれるなら、未使用側に接続。
- 接続済みなら 受信したネットワーク→削除→同SSIDへ再接続。
- ルーターの電源を切り、30秒後に入れ直し、2分待機。
- PS5の インターネット接続を診断 を実行し結果を確認。
ポイント:5GHzが見えない/切れる時は2.4GHzを試す。逆に速度が欲しい時は5GHzの36〜48chを狙います。
3分で原因を切り分け:有線・テザリング・接続テストの結果で判断
結論:経路を変えて症状が消えるかを見れば層が特定できます。理由は、無線設定と上流回線の問題は分離して検証できるためです。ここでは3分で次の一手が決まります。
- テザリングOKなら宅内Wi‑Fi設定が主因。
- 有線OKなら無線の帯域/認証/干渉が主因。
- どれもNGなら回線やPSNの影響を疑う。
- スマホのテザリングにPS5を接続→診断。
- 可能ならLANケーブルで有線接続→診断。
- PS5の 設定→ネットワーク→接続を診断 の各行を確認(IP/DNS/インターネット)。
結果マトリクス:何が繋がる/繋がらないで分かる主原因
表の目的は、次に触る設定を即決することです。診断の結果に最短で対応できます。迷ったら上から順に進めます。
| 状況 | 主因候補 | 次の一手 |
|---|---|---|
| テザリング○ / 自宅Wi‑Fi× | WPA3相性・チャネル・AP分離・DNS | WPA2へ一時変更→36–48ch→AP分離/MAC確認→DNS手動 |
| 有線○ / Wi‑Fi× | 2.4/5GHz・干渉・帯域幅 | 2.4⇄5切替→チャネル固定→帯域幅40/20MHz |
| 全部× | 回線/PSN/IPv6経路 | 時間を置く→IPv6→IPv4切替→ISPへ確認 |
| 5GHzのみ× | DFS・距離・障害物 | 36–48ch固定→位置見直し→帯域幅縮小 |
電波と周波数帯の見直し:2.4GHz/5GHzの選び方とチャネル固定
結論:距離は2.4GHz、速度は5GHzが定石です。理由は到達性と干渉の特性が異なるためです。ここでは見えない/切れる問題をチャネルと帯域幅で安定化します。
- 遠い/壁が多い→2.4GHz優先。
- 近い/速度重視→5GHzの36–48ch固定。
- 夜だけ不安定→チャネル自動をやめ固定。
2.4GHzと5GHzはどちらを使う?安定性・速度・到達距離のバランス
結論:安定最優先は2.4GHz、速度と遅延は5GHzです。混雑や障害物で最適は変わります。まずは5GHzで36–48ch、届きが悪ければ2.4GHzへ切替えます。
- 2.4GHz:遠くまで届くが混雑しやすい。
- 5GHz:速いが壁に弱い。DFS帯は避ける。
- 測定目安:Ping30ms以下、ジッター5ms以下。
干渉を避ける設定:2.4GHzは1/6/11、5GHzは36/40/44/48を基準に
結論:チャネルは混雑が少ない固定値にします。理由は自動選択が近隣と重なるためです。まずは下記を目安に固定し、帯域幅は広げすぎないで検証します。
- 2.4GHz:1/6/11のいずれかに固定。帯域幅20MHz。
- 5GHz:36/40/44/48に固定。帯域幅40MHzから。
- DFS帯(52–64,100–140)は切断の要因になりやすい。
PS5側の再設定:保存済みネットワーク削除→再接続の正しい手順
結論:保存設定の不整合を消し、新規に作り直します。理由はSSID名や認証方式の変更が残骸を生むためです。ここではUIパスを示し迷いを防ぎます。
- 設定→ネットワーク→設定→インターネット接続を設定→Wi‑Fi。
- 受信したネットワーク→対象SSID→削除。
- 同SSIDを選び、パスワードを入力し接続。
- 詳細設定→IPアドレス設定は自動のまま。
- インターネット接続を診断で各項目を確認。
DNS/MTUの手動設定:効く場面とおすすめ値の考え方
結論:DNSエラー時のみ手動DNSが有効です。理由は名前解決の応答不良を回避できるためです。効かなければ自動に戻します。MTUは断片化時の対策です。
- 設定→ネットワーク→設定→インターネット接続を設定→使用中SSID→詳細設定。
- DNS設定:手動→優先 8.8.8.8/代替 1.1.1.1→保存。
- MTU設定:自動が基本。失敗時のみ手動→1450→診断。
- 改善なし→DNSは自動へ戻す。
ルーターの基本設定を確認:WPA3→WPA2、SSID分離、AP分離、MACフィルタ
結論:相性が出やすい機能を一時的に外して検証します。理由はスマホは繋がるのにPS5だけNGの典型が互換と制限だからです。安全性に配慮し、作業後は必要に応じ復帰します。
- 暗号化:WPA3→WPA2‑PSK(AES)へ一時変更。
- バンドステアリング/スマート接続:一時無効。
- AP分離(プライバシーセパレーター):無効で検証。
- MACフィルタ:無効、またはPS5のMACを許可登録。
- DHCP上限:空きがあるか確認。
日本で多い設定名の違い:Aterm/BUFFALO/TP‑Linkの用語マップ
結論:同機能でも表記が違います。理由はメーカーごとに用語が異なるためです。ここでは代表的な対応を示します。迷ったら「詳細設定→無線→セキュリティ」付近を探します。
| 機能 | Aterm系 | BUFFALO系 | TP‑Link系 |
|---|---|---|---|
| ステアリング | バンドステアリング | バンドステアリング | スマートコネクト |
| AP分離 | プライバシーセパレーター | プライバシーセパレーター | AP Isolation |
| 暗号方式 | WPA2‑PSK(AES) | WPA2‑PSK(AES) | WPA2‑Personal |
10分で効く設定変更5選:チャネル/帯域幅/DNS/UPnP/IPv6切替
結論:効果が出やすい5項目を短時間で適用します。理由は干渉と互換の影響が大きいからです。各手は影響範囲が小さく、戻しやすい設定です。
- 5GHzを36–48ch固定(DFS外)。
- 帯域幅を80→40MHz、不安定なら20MHzへ。
- DNSを手動→診断で改善見極め→不要なら自動へ戻す。
- UPnPを有効にしNATタイプを確認。
- IPv6(IPoE)→IPv4(PPPoE)に一時切替、または逆方向で比較。
エラーコード別の最短ルート:NW‑102379‑2ほか
結論:エラーは原因層のヒントです。理由はコードが失敗段階を示すためです。ここでは代表例の対処を示します。
| エラー | 主因候補 | 対処 |
|---|---|---|
| NW‑102379‑2 | DNS/経路不安定 | DNS手動→IPv6/IPv4切替→ルーター再起動 |
| 認証に失敗 | WPA3相性/パス違い | WPA2‑PSK(AES)へ一時変更→再接続 |
| IPアドレス取得失敗 | DHCP上限/MAC制限 | DHCP空き確認→MAC許可→AP分離解除 |
比較で選ぶ最適解:2.4GHz vs 5GHz/WPA2 vs WPA3/IPv6(IPoE) vs PPPoE
結論:状況に応じて“安定”を優先します。理由は速度より切断ゼロがゲーム体験に直結するためです。表で素早く選べます。
| 比較 | 強み | 弱み | おすすめ条件 |
|---|---|---|---|
| 2.4GHz | 遠距離に強い | 干渉多い | 壁多い/距離が長い |
| 5GHz(36–48) | 低遅延・高速 | 距離に弱い | 近距離/競技プレイ |
| WPA2 | 互換性高い | WPA3より理論上弱い | 切り分け/一時運用 |
| WPA3 | 最新の保護 | 相性が出る | 問題なければ推奨 |
| IPv6(IPoE) | 混雑に強い | 環境で例外 | 不具合時は一時IPv4 |
| PPPoE(IPv4) | 互換が広い | 速度が頭打ち | 切り分け用 |
日本の家庭で起きやすい落とし穴:集合住宅の混雑、メッシュ/中継器、HDMI干渉
結論:国内事情では電波過密と機能制限が頻出です。理由は集合住宅や共用AP、メッシュ機能の自動制御が影響するためです。ここを押さえると再発を防げます。
- 集合住宅は2.4GHzが過密→5GHzの36–48ch固定。
- メッシュのローミング/ステアリングは一時無効で検証。
- HDMI/電源ケーブルのノイズで5GHzが不安定な例あり。
マンション共用Wi‑FiのAP分離(プライバシーセパレーター)対策
結論:端末間通信が遮断される設計です。理由はセキュリティ確保のためです。PS5だけ繋がらない時は管理側に設定確認を依頼し、個別SSIDや有線を検討します。
- 共用APはAP分離が既定で有効なことが多い。
- 管理者にPS5のMAC登録を依頼する。
- 不可ならテザリング/個人ルーターで回避。
HDMI/電源ケーブルが招くノイズ干渉の見分け方と対処
結論:ケーブルが電波に干渉することがあります。理由はシールド不良や取り回しでノイズが発生するためです。PS5とルーターの間を離し、ケーブル経路を分けて検証します。
- PS5とルーターの距離を1m以上に。
- HDMI/電源ケーブルとアンテナの重なりを避ける。
- 細い無名HDMIは高シールド品に交換。
再発防止チェックリストと設定テンプレ(保存版)
結論:一度直ったら設定を固定化します。理由は自動最適化が逆効果になる場面があるためです。ここを整えれば、“スマホは繋がるのにPS5だけWi‑Fiが繋がらない”の再発を減らせます。
- SSIDは2.4GHz/5GHzで別名にする。
- 5GHzは36–48ch固定、帯域幅40MHz。
- WPA2‑PSK(AES)で検証→問題なければWPA3へ段階復帰。
- UPnPは有効。二重NATは回避。
- ルーター/PS5は自動更新を有効化。
| 項目 | 推奨テンプレ |
|---|---|
| SSID命名 | home_24 / home_5g のように区別 |
| 5GHzチャネル | 36/40/44/48 いずれか固定 |
| 帯域幅 | 40MHz(不安定なら20MHz) |
| 暗号化 | WPA2‑PSK(AES)で検証→WPA3へ復帰可 |
| DNS | 基本は自動。失敗時のみ手動→検証後に戻す |
FAQ:よくある質問と短答(80〜150字)
結論重視の短答です。各回答は理由と次の一手を添えます。ここだけ読んでも復旧の見通しが立ちます。
スマホは繋がるのにPS5だけWi‑Fiに繋がらない時の最短対処は?
結論:帯域切替→保存SSID削除→ルーター再起動の順です。理由は相性と保存設定の不整合が多いためです。改善しなければWPA3→WPA2、5GHzを36–48ch固定、DNS手動→診断の順で進めます。
PS5でネットワークを再設定する手順は?
結論:保存設定を消して作り直します。設定→ネットワーク→設定→インターネット接続を設定→Wi‑Fi→受信したネットワーク→削除→同SSIDへ再接続。理由は旧設定の残骸が失敗を招くためです。
2.4GHzと5GHzはどちらを使えば良い?
結論:近距離は5GHz、遠距離や壁越しは2.4GHzです。理由は到達距離と干渉の特性が異なるためです。5GHzは36–48ch固定、2.4GHzは1/6/11固定で安定性を高めてください。
DNSやMTUを変更すると改善しますか?
結論:DNSエラー時のみ効果的です。理由は名前解決の失敗を回避できるためです。優先8.8.8.8/代替1.1.1.1で検証し、改善がなければ自動へ戻します。MTUは基本自動、断片化時のみ1450で試します。
ルーター側で確認すべき設定は?
結論:WPA3→WPA2の一時変更、ステアリング/AP分離/MAC制限の無効化です。理由は互換と隔離が失敗要因だからです。検証後は必要に応じ復帰し、安定する組み合わせを採用します。
ケーススタディ:代表的な解決例
結論:実例に沿うと再現しやすくなります。理由は症状と設定の因果が見えるためです。ここでは3例を要点化します。
- 認証失敗:WPA3→WPA2で即解決。以後WPA3へ段階復帰で様子見。
- 夜だけ切断:5GHzを36–48ch固定。帯域を80→40MHzで安定。
- 共用APで失敗:AP分離無効化とMAC許可で接続成功。
最後の切り分け:有線/テザリングで故障と設定を判別
結論:テザリング○で自宅Wi‑Fi×なら設定起因です。理由は回線やPSNの影響を除外できるためです。有線○なら無線層の見直しに集中します。
- テザリング○:WPA/チャネル/DNSに注力。
- 有線○:2.4/5GHz、帯域幅、干渉を再検証。
- どれも×:PSNや回線障害の可能性。時間を置いて再診断。
まとめ:今日のベストルート
結論:帯域切替→再接続→再起動で8割は解消します。理由は“スマホは繋がるのにPS5だけWi‑Fiが繋がらない”多くが相性と保存設定の問題だからです。残る場合はWPA2、36–48ch、DNS手動→自動の順で固めます。
- 安定優先で5GHz(36–48)または2.4GHz固定。
- WPA3で不調ならWPA2で検証。
- DNSはエラー時のみ手動、不要なら戻す。
- 共用APはAP分離/MAC制限を確認。
これで改善しなければ、有線での一時運用やテザリングで予定を守りつつ、機器更新やISP相談を検討してください。スマホは繋がるのにPS5だけWi‑Fiが繋がらない状況でも、上の順で安全に復旧できます。