世界中で親しまれているタロットカードは、初心者でも簡単に取り組める占いとして人気です。
しかし実際にタロット占いを始める時には、「基本的な意味や正しいやり方がわからない」という人もいることでしょう。
そこでこの記事では、タロット占いのやり方を詳しく解説します。
占う際のポイントやカードの読み解き方も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
タロット占いとは?基礎知識について学ぼう!

数ある占いの中でも、初心者が実践しやすいとして人気のタロット占い。
抱えている悩みや問題を自分で占いたいと思っている人は、きっと多いことでしょう。
ここでは、まずタロット占いの基礎知識について解説します。
タロット占いとは
タロット占いとは、78枚のタロットカードを使って、自分や他人の潜在意識や未来を読み解く占術のこと。
イタリアで15世紀ごろに親しまれていたカードゲームが、タロットカードの発祥だとされています。
「卜術(ぼくじゅつ)」と呼ばれる占術に属するタロットカードで占えるのは、以下のような項目です。
- 人の気持ち
- 近未来の出来事
- 相性
- 運勢
タロットカードは、22枚の「大アルカナ」と56枚の「小アルカナ」で構成されていることが特徴で、それぞれに象徴的な絵柄が描かれています。
タロットカードをシャッフルし、広げて引くことで、現在の状況や未来の可能性がわかるでしょう。
タロット占いの仕組み
タロット占いの基本的な仕組みは、カードを通じて潜在意識を引き出しながら今後の展開や課題を浮き彫りにすること。
カードに描かれたシンボルやイラストが潜在意識と結びつき、直感的なメッセージを示してくれるでしょう。
その結果、占う人の「過去・現在・未来」に関するヒントや指針が見えてくるのです。
私たちの顕在意識はわずか1割ほどであり、自分では気づいていない潜在意識が9割を占めるとされています。
つまりタロットカードは、自らの内に秘められている情報や可能性を知るための有効な手段なのです。

編集部
それぞれのタロットカードが持つ意味を正しく理解することで、より精度の高い占いが行えるようになりますよ!
タロットカードの種類
世界中で親しまれているタロットカードには、さまざまな種類が存在しています。
そのためタロット占いを始める際は、自分の目的や好みに合ったデッキを選ぶことが重要です。
ここでは、代表的なタロットカードを2種類紹介します。
マルセイユ版
マルセイユ版は、かつてはゲームの道具として広く親しまれていたカードです。
その後の印刷技術の発展により、16世紀から18世紀に占い用のツールとして流通するようになりました。
長い歴史を持つマルセイユ版は、現在のタロットカードの基軸だとされています。
また小アルカナのカードは非常にシンプルで、スート(カードに描かれているシンボル)のみが印刷されていることが特徴です。
そのため解釈の自由度が高く、多くの占い愛好家から支持を受けています。
ウェイト版
ウェイト版は20世紀初頭にイギリスで制作されたタロットカードで、現在もっとも広く使用されています。
発売元がロンドンのライダー社であることから、ライダー・ウェイト版と呼ばれることも。
またウェイト版の作者であるアーサー・エドワード・ウェイトはカバラの研究者であったため、その思想が色濃く反映されています。
カードには色鮮やかなストーリー性のある絵が描かれており、初心者でも直感的に解釈しやすいのが特徴です。
タロットカードの基本的な構成について

タロットカードは、基本的に大アルカナ(22枚)と小アルカナ(56枚)のカードから構成されています。
またそれぞれのカードの絵柄には「正位置」と「逆位置」があり、カードの向きも併せて意味を読み解くことが重要です。
ここではタロットカードを構成する大アルカナと小アルカナのカードについて解説するので、ぜひ参考にしてください。
大アルカナとは
大アルカナは、タロットカードの中で最も重要とされる22枚のカードです。
0番から21番まである大アルカナのカードには、人間が成長する過程が順に描かれています。
そのため大アルカナのカードは、人生における重要なテーマや転換点を象徴しているといえるでしょう。
基本的には大アルカナのみでタロット占いができるので、初心者の場合はまず少ないカードを使った占い方から始めるのがおすすめです。
小アルカナとは
小アルカナは日常生活に密接したテーマを象徴する56枚のカードで、具体的な未来を読み解くのに使われます。
また小アルカナは4つのスートに分かれており、それぞれ以下のような異なるエレメントや意味を表しています。
スート | エレメント | 意味 |
---|---|---|
棒(ワンド・ロッド) | 火 | 情熱・直感・創造性など |
金貨(コイン・ペンタクル) | 地 | 仕事・お金・安定感・物欲など |
剣(ソード) | 風 | 社交性・言葉・知識・判断力など |
聖杯(カップ) | 水 | 愛情・絆・過去・主観など |
小アルカナはより細かな出来事を示しているカード群のため、下記のような内容を占うのに適しています。
- 細かな感情の動き
- 問題解決の方法
- 短期的な未来予測
【簡単】タロット占いのやり方!大アルカナのみを使った方法を例にご紹介

タロット占いには様々なやり方がありますが、ここでは初心者でも簡単にできる方法を紹介します。
大アルカナだけで行えるシンプルなやり方の実践例もお伝えするので、ぜひ実際に占う際の参考にしてください。
スプレッドとは
スプレッドとは、タロットカードを並べる配置のこと。
このカードの配置により、質問に対する答えや状況の詳細を読み解きます。
ここでは、タロットカードの代表的なスプレッドとその特徴をみていきましょう。
ワンオラクル
最も簡単なスプレッドで、1枚のカードを引くだけで答えを導き出します。
とてもシンプルなやり方ではありますが、深い洞察が得られ、状況をクリアに読み解けるでしょう。
初心者に最適で、今日の運勢や単純なYES/NOの質問に答えるのに向いています。
スリーカード
過去・現在・未来のように、3枚のカードを横一列に並べて時間の流れやテーマの変化を読み解きます。
配置によるカードの意味は、以下の通りです。
- 左側→過去
- 中央→現在
- 右側→未来
また運勢の流れ以外にも、3択であればどのような質問でも対応可能です。
ケルト十字スプレッド
10枚のカードを使用するケルト十字スプレッドでは、より詳細な状況分析が可能です。
ケルト十字スプレッドでは、以下のことが読み解けます。
- 相手や自分の気持ち
- 問題の根本的な原因
- 運勢の流れ
- 未来の可能性
たとえば恋愛や仕事のように深く掘り下げたい質問がある場合は、ケルト十字スプレッドが適しています。
占いの流れ
タロット占いにはさまざまなやり方がありますが、ここでは基本となるワンオラクルを例に占いの流れを1ステップずつ解説します。
- 占いたい内容を明確にイメージする
- 机の上でカードをシャッフルする
- カードを1つにまとめる
- カードを左から右に崩す
- 直感でカードを1枚選ぶ
タロット占いは潜在意識を引き出すことが目的なので、しっかりと占いたいことに気持ちを集中させることが大切です。
シャッフルが始まってからカードを選ぶまで、雑念が入らないように注意してください。
またカードをシャッフルする際は、50センチほどの円を描くようにゆっくりと時計回りに回します。
実践編
ここでは、タロット占いを実践する場合の具体例を紹介します。
タロットカードは、短期的な未来や相手の気持ちを読み解くことに優れています。
そのため、下記のような身近なテーマで質問を考えると良いでしょう。
- 恋愛
- 仕事
- 人間関係
また初心者の場合は、山から1枚のカードを引くだけで占うことができるワンオラクルがおすすめです。
以下では、ワンオラクルで「大アルカナの星の正位置」が出た場合の解釈例を、質問別にまとめました。

質問 | 解釈 |
---|---|
好きな人に今すぐ連絡してもいい? | Yes。あなたの積極的な行動が、恋愛の状況を進展させるでしょう。 |
転職するタイミングは今ですか? | Yes。あなたの能力が高まっている時期なので、転職をきっかけに才能が花開くでしょう。 |
この先、良いことが起こりますか? | Yes。あなたの未来には、希望と可能性が満ちています。望むことがあれば、迷わず決断して。 |
人間関係が上手くいかない原因は? | 相手との会話が足りないことが原因。誠意ある姿勢で信頼関係を築きましょう。 |
タロットカードでワンオラクルを行う時は、YES/NOで判断できる質問を考えることが必須となります。
タロットカードの読み解き方
タロットカードを読み解くには、正確な知識と柔軟な感性が必要です。
初めは難しく感じるかもしれませんが、経験を積むことでより深いリーディングができるようになるでしょう。
ここでは、タロットカードの読み解き方について詳しく解説します。
- 正位置と逆位置に注意する
- カードの意味を理解する
- インスピレーションを大切にする
- 全体像をとらえる
正位置と逆位置に注意する
タロットカードには、正位置と逆位置の2通りの出方があります。
正位置は、カードに込められたポジティブな意味やテーマを表し、積極的なメッセージを伝えることが多いでしょう。
また逆位置では、カードの良い意味が抑制されるか、否定的な側面が強調される場合があります。
たとえば「太陽」のカードの場合だと、下記のように正位置と逆位置でまったく異なる意味を示しているのです。

カードの意味を理解する
タロットカードを正しく読み解くには、カードの意味を理解することが大切です。
タロットカードは、78枚それぞれに独自のメッセージが込められています。
占いを始める際は、まず解説書を活用してカードの解釈を深めましょう。
解説書は初心者にとって便利なガイドラインですが、重要なのは自分の直感や状況と照らし合わせて解釈を調整することです。
インスピレーションを大切にする
タロットカードで占いをする際は、インスピレーションを大切にしてください。
タロットカードの絵柄を自分らしく読み解くための「ひらめき」を鍛える一番の方法は、何度も占って経験を増やすことです。
まず身近な人や自分の具体的な悩みを、タロットでどんどんリーディングしていきましょう。
またタロットで占った後は、その問題がどうなったかを検証することも必要です。

編集部
タロットと実体験を繰り返し検証することで、インスピレーションが磨かれていきますよ。
全体像をとらえる
タロットカードを正しく読み解くには、全体像をとらえることが大切です。
スプレッド全体を見渡すことで、カードの流れやメッセージのつながりが明確になるでしょう。
- 中心となるカードが示すテーマを把握する
- 過去・現在・未来など時間の流れを確認する
- 複数のカードの意味を1つのストーリーとしてつなげる
以上のステップでカードを読み解けば、より精度の高い結果が導き出せます。
タロットカードの意味一覧【早見表】
ここからは、タロットカードの具体的な意味をご紹介します。
タロットカードの解釈は幅広いですが、その基本的な解釈として大アルカナ22枚の意味をまとめたため、リーディングの際の参考にしてみてください。
0. 愚者

1. 魔術師

2. 女教皇

3. 女帝

4. 皇帝

5. 法王(The Hierophant)

6. 恋人(The Lovers)

7. 戦車(The Chariot)

8. 力(Strength)

9. 隠者(The Hermit)

10. 運命の輪(Wheel of Fortune)

11. 正義(Justice)

12. 吊るされた男(The Hanged Man)

13. 死神(Death)

14. 節制(Temperance)

15. 悪魔(The Devil)

16. 塔(The Tower)

17. 星(The Star)

18. 月(The Moon)

19. 太陽(The Sun)

20. 審判(Judgement)

21. 世界(The World)


編集部
これらの意味はリーディングの状況や質問者の状況に応じて変化しますが、基本的な解釈として覚えておくと、タロットリーディングに役立ちます。
まとめ
今回は、タロット占いの詳しいやり方について解説しました。
具体的なやり方やカードの読み解き方を理解すれば、きっと正しくリーディングすることができるでしょう。
タロット占いではインスピレーションが大切になるため、何度も占って経験を積みながら感性を磨いてくださいね。