北海道十勝にある浦幌神社(うらほろじんじゃ)は、女性に嬉しいご利益がある乳神神社があることで有名な歴史ある神社です。
この記事では、そんな浦幌神社をデートで訪れた場合のモデルコースや神社の歴史、神社周辺のスポットなどを詳しくご紹介します。
北海道ならではの魅力も多く、カップルで楽しめること間違いなしのプランとなっておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
浦幌神社で楽しむデートプラン概要
浦幌神社でデートを楽しむ際に外せないのは、以下の3つです。
- 浦幌昆布刈石に伝わる白龍伝説をモチーフにした御朱印
- 乳神神社で乳石に触れる
- 縁結びのご神木「夫婦桂」
浦幌神社は、北海道の国道38号線沿いに位置していることから通年多くのサイクリストやライダーが参拝に訪れ、デートで訪れた際には、二人の仲が深まるポイントがつまった神社として人気です。
以下では、その魅力について見ていきましょう。
浦幌昆布刈石に伝わる白龍伝説をモチーフにした御朱印
出典:浦幌神社
浦幌町には、浦幌昆布刈石(こぶかりいし)というアイヌ語に由来する地名があります。
その浦幌昆布刈石にある岩ポンサキには男性の白龍が棲んでおり、すぐそばにある窓岩には、女性の白龍が棲んでいると言われているのですが、この白龍たちは、雨が降らないと会うことができません。
そのため、男女の白龍は、お互いを恋しく思う気持ちが高まると雲を起こして雨を降らせ、逢瀬(おうせ)を重ねて愛を深めあうというロマンチックな伝説が残っているのです。
浦幌神社では、この伝説をモチーフにした「浦幌昆布刈石白龍神御朱印」という御朱印をいただくことができます。
乳神神社で乳石に触れる
浦幌神社境内には、女性に嬉しいご利益のある「乳神神社」があります。
昔々、浦幌町の西北にある森の奥に、乳房のようなふたつのコブを持つナラの老木がありました。
大正時代にこの木を見つけたおばあさんが「孫のために、母親に乳を授けて下さい」と一心に祈願したところ、願いが成就したのが乳神信仰の始まりとされています。
地元では「母乳が授かった」「病気が治った」など様々な逸話があり、やがてその信仰は十勝から北海道各地、本州へと広がっていきました。
乳神様は、地元の方から「乳神さん」の名で親しまれ、子宝や安産、縁結びや病気平癒(婦人病)の守護神として鎮座しています。
乳神神社の右横には自然石の「乳石」が祀られており、触れるとご神徳を授かると言われています。
縁結びのご神木「夫婦桂」
浦幌神社境内には、桂の大木が仲良く並ぶようにして立っており、その根元から二股に分かれた姿は「夫婦桂」と呼ばれ、縁結び・恋結び・夫婦円満の象徴として親しまれています。
そんな夫婦桂には、年に数回、エゾフクロウがやってくるのだそう。
エゾフクロウは、顔がハート形で大きいのが特徴で、アイヌ語では「夜鳴く神」という意味を持ちます。
十勝では、エゾフクロウがカムイ(神)として崇められており、見かけることができたらとても運が良いと言われています。
浦幌神社とは?どんなところなの?
そもそも浦幌神社とはどんなところなのでしょうか?
歴史や特徴、見どころを見てみましょう。
浦幌神社の歴史
浦幌神社の歴史は、明治29年(1896年)に伊勢の神宮から天照皇大神宮の神璽(しんじ)を受けて、農場の一画に祠を建立し、天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)を奉祀したのが始まりです。
北海道は開拓と共に歩んだ歴史を持つ土地であり、開拓が進む中で、開拓者たちの心の拠り所となるための神社の建立の声が高まったことがきっかけとなりました。
平成8年(1996年)には御創祀100周年を迎えており、現在に至ります。
浦幌神社の特徴
浦幌神社は北海道をツーリングするライダーにとても人気があり、全国から多くのライダーが交通安全祈願に訪れます。
平成27年(2015年)には、北海道を訪れるライダーたちが快適なツーリングが楽しめるように「名刺奉納所」を建立し、「祈願名刺」に交通安全の願いごとを書くことで交通安全を祈願できるようになっています。
毎年約2000枚以上の祈願名刺が奉納されていることから、多くの人にとても親しまれている神社であることが特徴です。
浦幌神社のデートプラン紹介!
- 浦幌神社→乳神神社→伏見稲荷神社の順番でお参りする
- 「おっぱい守」を購入しよう
- やるなら「今」じゃがみくじを楽しもう
- 御朱印帳をもらおう
ここでは、浦幌神社でおすすめのデートプランを紹介します。
見てまわるべき場所や、ポイントを押さえた回り方をご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
浦幌神社→乳神神社→伏見稲荷神社の順番でお参りする
まず浦幌神社をお参りし、乳神神社で乳石に触れ、伏見稲荷神社に行ってみましょう。
伏見稲荷神社は、京都の伏見稲荷大社から分霊を受けて建立されました。
仕事成功や立身出世のご利益があるため、カップルの男性に特におすすめだといえるでしょう。
「おっぱい守」を購入しよう
出典:浦幌神社
浦幌神社の境内にある乳神神社は、ふたつのコブを持つナラの老木を御神木としてお祀りしたのが始まりとされています。
最初の御神木は台風で倒れてしまったのですが、その場所から新しいナラの芽が出てきたことを乳神様のお子様(二代様)として地元の方がとても喜び、その力強い生命力にあやかろうと、子宝や安産、縁結びの神様として信仰されてきました。
せっかく浦幌神社を訪れたのならば、乳神様の御神木にちなんだナラの木を使い、ひとつひとつ手彫りで奉製された「おっぱい守」(1000円)を社務所(もしくは授与所)で購入してみましょう。
編集部
「おっぱい守」は名前の通りおっぱいの形をしたお守りで、どこか温かくかわいらしい作りでありながら、霊験あらたかなところがポイントです。
「やるなら今じゃがみくじ」を楽しもう
浦幌神社には、ご当地ならではのちょっと楽しいおみくじがあります。
「とかち浦幌 やるなら今(いも)じゃがみくじ」という十勝浦幌町のじゃがいもをモチーフにしたおみくじで、このおみくじには、二つの引き方があります。
一つ目のせいろからトングでじゃがいもの形をしたおみくじを取る方法は、ビュッフェスタイルの朝食会場のような面白さがあります。
二つ目のペレットが敷き詰められた所からスコップでじゃがいもの形をしたおみくじを掘るやり方は、土の中からじゃがいもを掘る体験のような楽しさがあり、童心に帰ったような気持ちになります。
このじゃがみくじには撮影コーナーが設けられており、取ったおみくじを鉄板の上に置き、一緒に並べられているウインナーやブロッコリー、トウモロコシなどの食品サンプルと写真を撮ることができます。
きっと盛り上がること間違いなしの、遊び心あふれるユニークなおみくじです。
編集部
じゃがみくじには「なまら~っしょ」「~だべさ」など、北海道弁で書かれた前向きなメッセージが書かれており、思わず2人でにっこりしてしまいそうですよね。
御朱印帳をもらおう
浦幌神社の御朱印は、浦幌神社の杜(もり)に住むシマエナガやリス、フクロウなどのかわいらしい動物たちが描かれており、その月ごとに変わる花の絵柄が特徴です。
中には、浦幌昆布刈石に伝わる白龍神の伝説をモチーフにした絵柄もあり、浦幌神社ならではの御朱印といえるでしょう。
この御朱印には、白龍伝説の舞台である浦幌町の厚内沖、海岸近くに咲く「ウラホロイチゲ」という国内では浦幌町と釧路市でしか見られない花が描かれています。
浦幌神社の参拝マナー
浦幌神社を訪れた際は、基本的なマナーを守ることで、神様に失礼のないようにすることが大切です。
- 手水舎で手と口を清める
- 参道の真ん中を歩かないようにする
- おみくじは参拝後に引く
- 御朱印は参拝後にいただく
参拝をするときは、本殿に向かって二拝二拍手一拝を行います。
また、服装については、デートのため迷うかもしれませんが、派手なものは避け、神様を敬う服装を選ぶと良いでしょう。
浦幌神社周辺のおしゃれスポット
せっかく神社を訪れたのならば、近くのスポットにも足を運んでみたいですよね。
車で30分以内で行ける観光スポットを集めてみましたので、合わせて訪れてみてはいかがでしょうか。
昆布刈石展望台
出典:十勝観光連盟公式サイト
浦幌神社から車で約25分の位置にある、紺碧の美しい太平洋と360度の水平線が見渡せる展望台です。
流星群の観測スポットとしても有名で、夜に訪れると数多の星のきらめいており、とてもロマンチックな雰囲気です。
編集部
晴れた日には襟裳岬(えりもみさき)や釧路市が一望でき、車のCMのロケ地にもなっているほどの、思わず写真を撮りたくなるスポットです。
住所 | 〒089-5548 北海道十勝郡浦幌町字昆布刈石 |
電話番号 | 015-576-2181 |
営業時間 | 8:30~17:15 |
定休日 | 日曜日 |
料金 | 無料 |
アクセス | 浦幌駅から車で約25分 |
道の駅うらほろ
地元産の新鮮な野菜や特産品が揃う物産館や、おいしい料理が楽しめるレストランがあり、訪れる人々に十勝の豊かな味覚を提供しています。
編集部
季節ごとのイベントも開催されており、時期を合わせて訪れると、地域の文化や食を身近に感じることができるでしょう。
ドライブ途中の休憩や、お土産選びにも最適な「道の駅うらほろ」は、旅の合間にカップルで立ち寄りたい魅力的なスポットです。
住所 | 〒089-5621 十勝郡浦幌町字北町16-3 |
電話番号 | 015-576-5678 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 年末年始(12月30日~1月5日) |
料金 | 無料 |
アクセス | 浦幌駅から車で5分 |
うらほろ森林公園
うらほろ森林公園は浦幌神社とつながっており、参拝後に訪れるのにぴったりです。
総面積120ヘクタールの規模を誇る自然豊かな公園で、パークゴルフやキャンプ場など様々な施設が併設されており、多様なアクティビティを楽しむことができます。
編集部
休憩したり、18ホールあるパークゴルフで遊んだりと、のんびりした時間を過ごすことができるでしょう。
住所 | 〒089-5612 浦幌町字東山町22-1 |
電話番号 | 015-576-3455 |
営業時間 | 24時間(4月29日~10月31日) |
定休日 | なし |
料金 | 施設により異なる(パークゴルフ無料、ゴルフ用具一式貸出100円) |
アクセス | 浦幌駅から徒歩20分 |
浦幌神社に関するQ&A
ここからは、浦幌神社に関するよくある質問をご紹介します。
参拝料
参拝料は無料です。(お賽銭は別途必要)
参拝の所要時間
およそ20分~30分くらいを目安にすると良いでしょう。
お守りはありますか?
犬筥(張り子犬)(お多福犬)などのとてもかわいらしいお守りや、安産御守、子授御守など種類豊富な中から自分に合ったものを選ぶことができます。
恋結ひ守など、可憐で美しいお守りも魅力です。
基本情報・アクセス
住所 | 〒089-5612 北海道十勝郡浦幌町字東山町18-1 |
アクセス | 【札幌から】車で約3時間45分 【帯広から】車で約1時間 JR浦幌駅から徒歩12分 |
営業時間 | 8:00~19:00 |
電話番号 | 015-576-2448 |
駐車場 | あり |
公式サイト | https://www.urahorojinja.org/ |
まとめ
浦幌神社は全国からライダーが集まる人気の神社で、ロマンチックな白龍伝説をモチーフにした御朱印や、おっぱいの神様である乳神神社が有名な場所です。
一緒に乳石に触れたり、ご当地のじゃがみくじを楽しんだりと、カップルで様々な体験ができます。
浦幌神社から車で足を延ばすと、北海道の美しい景観を望めるスポットが数多く存在し、神社と合わせて訪れることで、きっと忘れられない思い出になるはずです。