医療脱毛をしたいけど、痛みが不安…
蓄熱式なら痛みを抑えられるって聞いたけど、本当?
蓄熱式は熱破壊式よりも効果が弱い?

ユーザー
医療脱毛を受けるか検討している方の中には、痛みへの不安を感じている方もいるのではないでしょうか?
短い期間で高い効果が期待できる医療脱毛ですが、エステ脱毛よりも痛みが強い傾向にあります。
医療脱毛には、痛みを強く感じやすい熱破壊式と、比較的痛みが穏やかな蓄熱式の2種類の脱毛方式があります。
この記事では痛みを抑えながら高い効果をしやすい、蓄熱式脱毛について解説します。

編集部
痛みが苦手だけど医療脱毛を受けたいとお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
蓄熱式脱毛の基本知識

蓄熱式脱毛と熱破壊式脱毛には、どのような違いがあるのでしょうか?
それぞれの脱毛方式の特徴や、蓄熱式脱毛はどのような人に適しているのかなどを詳しく解説します。
蓄熱式脱毛と熱破壊式脱毛の違いとは?
蓄熱式と熱破壊式の脱毛方式の主な違いは、以下の通りです。
蓄熱式 | 熱破壊式 | |
---|---|---|
ターゲット | バルジ領域 | 毛母細胞・毛乳頭 |
照射方法 | 低出力のレーザーを連続照射 | 高出力のレーザーをワンショット照射 |
痛み | じんわり温かい程度 | 強い痛みを感じる可能性あり |
脱毛効果 | 太い毛にも産毛にも一定の効果 | 濃く太い毛に高い効果 |
毛が抜ける時期 | 3週間~1ヵ月後 | 数日~2週間後 |
肌への負担 | 少ない | 比較的大きい |
日焼け・色黒 | 施術可能 | 施術できない場合あり |
蓄熱式脱毛の特徴
- バルジ領域をターゲットとし、低出力のレーザーを連続照射
- 痛みが少なく、肌への負担が軽い
- 太い毛にも産毛にも一定の効果がある
- 照射から毛が抜けるまでに3週間~1ヵ月かかる
- 日焼け肌や色黒肌でも施術可能
熱破壊式脱毛の特徴
- 毛母細胞・毛乳頭をターゲットとし、高出力のレーザーをワンショット照射
- 施術時の痛みが強い可能性がある
- 濃く太い毛に高い効果がある
- 照射から数日~2週間で毛が抜ける
- 日焼け肌や色黒肌では施術できない場合がある
どちらの脱毛方式も、複数回の照射を重ねることで目標とする毛の薄さを目指せます。
蓄熱式脱毛がおすすめな人・おすすめでない人
ここからは蓄熱式脱毛は、どのような人におすすめなのか、どのような人におすすめでないのかを解説します。
蓄熱式脱毛がおすすめな人
蓄熱式脱毛がおすすめな人は、以下の通りです。
- 痛みに弱い人
蓄熱式は低出力のレーザーを使用するため、施術時の痛みが少なく、痛みに敏感な人でも施術を受けやすいです。 - 肌が敏感な人
蓄熱式は肌への負担が軽いため、敏感肌の人やアトピー性皮膚炎などの肌トラブルがある人でも安心して施術を受けられます。 - 産毛も脱毛したい人
蓄熱式は太い毛にも産毛にも一定の効果があるため、顔やうなじなどの産毛が気になる人におすすめです。 - 日焼け肌や色黒肌の人
蓄熱式は熱破壊式と比べてメラニン色素の影響を受けにくいため、日焼け肌や色黒肌の人でも施術可能です。
特に、痛みに弱い人や肌が敏感な人には最適でしょう。

編集部
脱毛をしたくても、肌の弱さや痛みが不安で悩んでいた方は、蓄熱式脱毛を検討してみてください。
蓄熱式脱毛がおすすめでない人
蓄熱式脱毛がおすすめでない人は、以下の通りです。
- 早く脱毛効果を実感したい人
蓄熱式は照射から毛が抜けるまでに3週間~1ヵ月かかるため、すぐに脱毛効果を実感したい人には向かないかもしれません。 - 濃く太い毛を集中的に脱毛したい人
蓄熱式は太い毛にも産毛にも一定の効果がありますが、濃くて太い毛に特化した効果を求める人には、熱破壊式のほうが適している場合があります。 - 部分的な脱毛を希望する人
蓄熱式は広範囲に連続照射するため、眉毛周りなどの部分的な脱毛を希望する人には、熱破壊式のほうが適しています。ただし、蓄熱式の機器によっては熱破壊式への切り替えが可能な場合もあります。
蓄熱式脱毛の経過と抜けない理由とは?

蓄熱式脱毛は効果を実感しにくていと言われていますが、施術後毛が抜け落ちるまでどのくらいの時間ががかかるのでしょうか?
またレーザーを照射したにも関わらず、毛が抜け落ちない時の対処法についても解説します。
蓄熱式脱毛は毛が抜けるまでに時間がかかる?
蓄熱式脱毛は、毛穴の浅い部分にあるバルジ領域をターゲットとしているため、熱破壊式脱毛と比べて効果を実感するまでに時間がかかります。
ただし1度の施術で毛が完全に抜けるわけではなく、複数回の施術を重ねることで徐々に毛が減っていきます。
また、部位によっても毛の抜けやすさは異なります。
- 産毛や細い毛が多い箇所
- VIOやワキなど毛根が深い箇所
蓄熱式脱毛後に毛が抜けない場合の対処法は?
蓄熱式脱毛後に毛が思うように抜けない場合、以下のような対処法を試してみてください。
- 照射漏れがないか確認する
施術後部分的に抜け落ちない箇所は、照射漏れの可能性が高いです。
無料で再照射してもらえる場合がほとんどなので、クリニックに問い合わせましょう。 - 脱毛機の出力を調整する
肌質や肌の状態によっては、脱毛器の出力を調整する必要があります。
出力が不足していると、脱毛の効果が得られにくくなります。 - 脱毛前後のケアを徹底する
脱毛前後は、肌の状態を整えることが大切です。
保湿を徹底し、日焼けを避けるなど、肌に優しいケアを心がけましょう。
しかし上記の対処法を試しながら施術を重ねることで、徐々に脱毛の効果を実感できるはずです。
また照射漏れがあった場合には、遠慮なくクリニックに相談しましょう。
蓄熱式脱毛は5回で完了する?

蓄熱式脱毛で照射する場合、どのくらいの回数が必要なのでしょうか?
ここからは、蓄熱式脱毛に必要な施術回数や期間について解説します。
蓄熱式脱毛に必要な回数と期間とは?
蓄熱式脱毛で自己処理が不要になるまでに必要な回数は、部位によって異なりますが、5~8回程度が目安となります。
期間でいうと、1年~1年半ほどかかると考えられます。
ただし産毛も含めて完全に毛をなくしたい場合は、8回以上の施術が必要になることもあるでしょう。
脱毛部位 | 自己処理不要になるまで | 産毛もなくすまで |
---|---|---|
ワキ・VIO | 5~8回 (1年~1年半) | 10回以上 (2年以上) |
顔 | 8~10回 (1年~1年半) | 10回以上 (2年以上) |
蓄熱式脱毛の施術間隔とは?
蓄熱式脱毛においても、次回施術までの間隔は1ヶ月半~2ヶ月程度が目安となります。
これは、蓄熱式脱毛でもレーザーを毛のメラニンに反応させて脱毛するという仕組みは変わらないためです。
そのため、蓄熱式脱毛でも毛周期に合わせて照射する必要があります。

「毛周期」とは、毛の生え変わりのサイクルを指します。
「成長期(初期・後期)→退行期→休止期」の4つの期間に分かれており、脱毛効果が期待できるのは「成長期」の毛のみです。
部位によって適切なタイミングが異なりますが、およそ1~2ヶ月に1回の通院が目安となります。
蓄熱式脱毛機器の種類は?

蓄熱式脱毛を採用した脱毛機には、具体的にどのような機種があるのでしょうか?
ここからは蓄熱式脱毛を採用した脱毛機器、ラシャ(Lasya)・ソプラノシリーズ・メディオスターシリーズの3種類について解説します。
ラシャ(Lasya)
ラシャ(Lasya)は、808nmの波長のダイオードレーザーを使用し、蓄熱式と熱破壊式の2種類の照射方法を切り替えて使用できます。
また、マイナス15℃までクーリングできる強力な冷却システムを搭載しており、照射口が大きいため短時間での施術が可能です。
ソプラノシリーズ
ソプラノシリーズには、ソプラノ・ソプラノアイス・ソプラノアイスプラチナム・ソプラノチタニウムの4つのシリーズがあります。
ソプラノシリーズの特徴は、複数の波長(755nm~1,064nm)を同時に照射できることです。
また痛みが少なく、色黒肌や日焼け肌にも照射可能で、産毛から剛毛まで幅広い毛質に対応しています。
機種ごとの特徴は、以下の通りです。
シリーズ名 | 特徴 |
---|---|
ソプラノ | 第一世代/旧機種 |
ソプラノアイス | 第二世代/アタッチメント交換で複数波長の照射が可能 |
ソプラノアイスプラチナム | 第三世代/3つの波長を同時照射可能、前世代より照射スピードが向上 |
ソプラノチタニウム | 第四世代/照射面積が拡大し施術時間が大幅に短縮、3波長同時照射による高い効果 |
メディオスターシリーズ
メディオスターシリーズには、メディオスターNext PROとメディオスターモノリスの2機種があります。
いずれも808nmと940nmの2種類の波長のダイオードレーザーを使用し、冷却システムにより肌へのダメージを軽減しています。
また蓄熱式と熱破壊式の両方の照射方式を搭載しており、幅広い肌質・毛質に対応可能です。
- 色素が薄く毛が細い産毛
- 日焼けした肌・色素沈着した肌
- ほくろへの照射
機種ごとの特徴は、以下の通りです。
機種名 | 特徴 |
---|---|
メディオスター Next PRO | ・蓄熱式と熱破壊式の切り替えが可能 ・3種類のハンドピースを用意 ・パルス幅を6-400msecで調整可能 |
メディオスター モノリス | ・照射速度が向上し最大20Hz ・2つのハンドピースを常時接続可能 ・パルス幅を3-400msecで調整可能 |
蓄熱式脱毛機に関するよくある質問

蓄熱式脱毛機に関するよくある質問をまとめました。
同じように疑問に感じていた方は、ぜひ参考にしてみてください。
Q
蓄熱式脱毛機は、白髪への効果は期待できない?
A
蓄熱式脱毛機は、毛のメラニン色素に反応して熱を発生させることで脱毛効果を得ます。
白髪にはメラニンが含まれていないため、蓄熱式脱毛機の効果は期待できません。
Q
蓄熱式脱毛は、ワキやVIOなど太い毛には効果がない?
A
蓄熱式脱毛は、太い毛にも細い毛にも一定の効果があります。
ただし、太い毛は毛根が深い位置にあるため、複数回の施術が必要になる傾向があります。
一方で熱破壊式脱毛は、太い毛により高い効果を発揮すると言われています。
Q
蓄熱式脱毛で永久脱毛を目指せる?
A
蓄熱式脱毛でも、一定の条件を満たせば永久脱毛に近い状態を目指すことができます。
ただし、完全な永久脱毛は医学的に不可能とされています。
蓄熱式脱毛で高い脱毛効果を得るためには、以下の点が重要です。
- 毛周期に合わせた施術間隔(1.5~3ヶ月)を守る
- 十分な出力と照射時間で施術する
- 必要な回数(平均6~8回)の施術を受ける
まとめ

蓄熱式脱毛は低出力のレーザーを連続照射することでバルジ領域にアプローチし、毛の再生を防ぐ方法です。
痛みや肌への負担が少なく、産毛から剛毛まで幅広い毛質に対応できるため、多くの人におすすめできる脱毛方法と言えます。
代表的な蓄熱式脱毛機器には、以下のような機種が挙げられます。
熱破壊式と比べると、蓄熱式は効果を実感するまでに時間がかかります。
しかし適切な施術間隔を守り6~8回の施術を受けることで、熱破壊式脱毛と同等の脱毛効果が期待できます。
自己処理が不要になるまでには5~8回、産毛も含めて完全に毛をなくすには10回以上の施術が必要となる場合もあります。