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折板屋根のメリット・デメリットと耐久性・塗装や施工方法の種類と単価を解説 - 住宅ノート
5 min
大規模修繕

折板屋根のメリット・デメリットと耐久性・塗装や施工方法の種類と単価を解説

折板屋根は、波形の金属板を組み合わせて屋根を形成する屋根のことで、工場や倉庫などの大型建築物でよく使用されています。

折板屋根は、軽量で施工性に優れている・耐火性が高い・耐久性が高い・メンテナンスがしやすいなどのメリットがあります。

またさまざまな種類があることから、用途や予算に合わせて選ぶことも可能です。

施工方法も複数あり、屋根の形や面積に適した方法を選択することで、より理想の住まいに近づけられるでしょう。

そこで今回は、折板屋根とはどのようなものかや他の金属屋根との違い・メリットやデメリット・施工の流れや注意点などを詳しく解説します。

ご自身の所有する建物に折板屋根を検討されている方は、ぜひご一読いただきお役立てください。

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折板屋根とはどのような屋根?

折板屋根とは、薄い金属板を波形に加工した屋根材のことです。

金属を折り曲げて波型にすることで、屋根の強度を高める役割を果たします。

強度が高く軽量で施工性に優れ、工期も短くて済むことから、大規模建築だけでなく駐輪場の屋根や一般の住宅にも広く採用されています。

屋根の傾き方向に継ぎ目ができないことから、雨漏りの心配が少ないことも特徴のひとつです。

折板屋根と他の金属屋根との違い

折板屋根は金属屋根の一種で、他の金属屋根との主な違いは形状にあります。

折板屋根は、プレス加工によって波形に成形された鋼板を使用します。

この波形が、屋根の強度と剛性を高め、構造を安定させます。

折板屋根と他の金属屋根との違いは、以下のとおりです。

種類特徴
折板屋根波形に成形された鋼板を使用
立平葺き屋根平らな鋼板を使用
ガルバリウム鋼板屋根耐食性に優れたアルミニウムと亜鉛の合金を使用
ステンレス鋼板屋根耐久性に優れたステンレス鋼板を使用

折板屋根の種類

折板屋根は、その形状により軽量で強度が高く、施工性にも優れた屋根材です。

大きく分けて、以下の2つの種類があります。

シングルスキン折板

シングルスキン折板は、単一の鋼板で構成された折板です。

軽量で安価なため、一般住宅や倉庫などに広く使用されています。

ただし、断熱性や防音性が低いことで外部環境からの影響を受けやすいため、それらの性能を求められない建築物に多く利用されています。

ダブルスキン折板

ダブルスキン折板は、2枚の鋼板を重ね合わせて構成された折板です。

断熱材を内部に充填することで、高い断熱性や防音性を発揮します。

工場や大型店舗などの屋根に用いられることが多いタイプです。

また、以下のような特徴を持つ折板屋根もあります。

  • 耐火性が高いもの
  • 防音効果の高いもの
  • デザイン性に優れたもの

さらに施工方法も大きく3種類に分けられます。

ボルト締め

重ねタイプは、屋根と建物をつなぐ金具へボルトを設置し、屋根に取り付ける工法です。

ボルトとナットによってしっかり固定できるため、強度の高さが特徴です。

ただし、ボルトやナットが錆びてしまうと雨水が浸入しやすくなるため、定期的なチェックやメンテナンスが必要です。

はぜ締め

折板どうしを「はぜ」と呼ばれる部品でつなぎあわせ、屋根に取り付ける方法です。

接合部が強く、ボルトを使用しないため、高い強度と防水性が保たれます。

また耐風性にも優れているため、高台や風の強い場所などの施工に向いています。

嵌合(かんごう)

嵌合タイプは、屋根材どうしを組み合わせて固定する工法です。

ボルトが突出しないため美観に優れるものの、施工がやや難しく費用もやや高くなるでしょう。

外観の意匠性が求められる建物にも使われる工法です。

折板屋根の施工方法は、使用する屋根材や建物の用途、環境条件に応じてさまざまな方法があります。

施工方法によって、耐久性や防水性・美観などが大きく変わるため、適切な施工方法を選択することが重要です。

施工業者と十分に相談し、建物に最適な施工方法を選びましょう。

折板屋根のメリット・デメリット

折板屋根を選択するうえで、メリットだけでなくデメリットも把握しておくことが大切です。

折板屋根のメリット

  • 軽量:軽量で建物の構造への負担が少なく、耐震性に優れている
  • 施工が容易:大判の板を使用するため、施工が容易で工期が短縮できる
  • 耐久性:金属製のため耐久性が高く、メンテナンスのコストを抑えることができる
  • 意匠性:カラーバリエーションが豊富で、建物の外観に合わせて選択できる

板状の金属を使用しているため、一度に施工できる面積が広く工期も短くて済みます。

また耐久性が高くカラーバリエーションも豊富なため、工場やショッピングセンターなどの大型施設だけでなく、一般の戸建てにも広く施工されています。

折板屋根のデメリット

  • 遮音性:金属製のため遮音性が低く、雨音などが響きやすい
  • 断熱性:断熱性が低く、夏は暑く冬は寒くなりやすい
  • 結露:結露が発生しやすく、腐食やカビが発生する可能性がある
  • 価格:他の屋根材と比較し、価格が高くなる傾向がある

金属製のため、雨やひょうなどの音が室内に響きやすいことがデメリットです。

また外気の影響を受けやすく、温度変化による結露でカビが発生してしまうケースもあります。

また金属を使用しているため、建築資材の価格高騰により施工費用が割高になるケースも考えられるでしょう。

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折板屋根にかかる費用の目安

折板屋根にかかる費用は、屋根の面積や形状・使用する材料・施工方法などによって異なります。

使用する屋根材ごとの費用の目安は、以下のとおりです。

  • ガルバリウム鋼板:約2,500~4,000円/1平方メートルあたり
  • アルミ折板:約3,000~5,000円/1平方メートルあたり
  • ステンレス折板:約5,000~8,000円/1平方メートルあたり
  • カラートタン:約2,000~3,000円/1平方メートルあたり

また、以下の費用も必要です。

  • 施工費用:約3,000~6,000円/1平方メートルあたり
  • 資材費用(ボルト・ナット類):約100~300円/個
  • 下地材(母屋、梁など):約1,500~3,000円/1平方メートルあたり
  • 断熱材:約1,000~2,000円/1平方メートルあたり
  • 防水シート:約500~1,000円/1平方メートルあたり
  • 仮設工事費:約500~1,500円/1平方メートルあたり(高所作業車が必要な場合は別途)

いずれも目安であり、実際の費用は施工する規模や場所によっても異なります。

そのため相見積もりを行い、工法や費用について比較・検討しておくことが重要です。

折板屋根を施工する流れ

折板屋根はどのような流れで施工されるのでしょうか。

今回は、一般的なボルト締め工法の流れについて紹介します。

  1. STEP

    現場の確認・下地処理

    葺き替えの場合は、構造部に影響が出ないよう慎重に既存の屋根を外していきます。

    また屋根の勾配や構造の確認も行われます。

  2. STEP

    鋼板の搬入・加工

    使用する鋼板を、施工場所へ搬入します。

    主にクレーンにより吊り上げて屋根に運び、加工が必要な場合は方法ごとに地上もしくは屋根の上で作業が行われます。

  3. STEP

    折板の設置

    実際に設置する作業に入ります。

    いったんズレが生じると修正に時間がかかるため、慎重に作業が進められます。

  4. STEP

    棟板の設置

    折板を設置し終わったら、固定するための棟板を設置します。

    工具を使用し、ボルトとナットを締めつけて固定します。

  5. STEP

    防水処理

    ボルトの防水パッキンに不備がないかを確認します。

    また必要に応じて、シーリング材や雨樋などの設置も行われます。

  6. STEP

    完成検査

    施工手順通りに作業が行われたか、また設計通りかを確認します。

    検査が完了したら、施主へ引き渡され工事は終了です。

ボルト施工はシンプルながらも重要な工程が多く、正確かつ丁寧な作業が重要です。

特に防水処理と固定強度に注意が必要なため、メンテナンスのしやすさも考慮して施工が行われます。

施工を依頼する際の注意点

折板屋根の施工を依頼する際には、いくつかの注意点があります。

  • 信頼できる施工業者を選ぶ
  • 施工方法を確認する
  • 施工完了後の確認を行う
  • アフターフォローは充実しているか

信頼できる施工業者を選ぶことは、折板屋根を長持ちさせるために重要です。

経験豊富な業者であれば、屋根の形状や大きさや使用する材料に合わせて、最適な施工方法を提案・選択できるでしょう。

また、施工後のメンテナンスについても相談できる業者を選ぶことが大切です。

見積もりを依頼する時点で、これらについてしっかり確認しておきましょう。

まとめ

折板屋根は、波形に加工された金属板を重ねて施工する屋根のことです。

メリットは、軽量で耐震性が高いことや、施工が早くコストを抑えられること、意匠性に優れていることなどです。

デメリットは、雨音が響きやすいこと、断熱性に劣ること、定期的な塗装が必要なことなどがあります。

また施工の種類によっても必要となるメンテナンスが異なるため、必ず確認して長期間安心して使用できる建物づくりを行うようにしましょう。

また施工業者を選ぶ際には、実績や技術力・保証内容などを確認することが重要です。

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