英単語を覚えることは、英語力全体を底上げすることにつながります。
しかし英単語のテキストを買って勉強してみてもなかなか覚えられず、上手くいかなかった経験がある方も多いのではないでしょうか?
編集部
リスニングやリーディングの中で知らない単語があると、他の部分はわかっていても意味を正確に理解するのは難しいですよね。
スピーキングにおいても多くの単語を知っていた方が表現の幅が広がり、伝えたいことをより伝えやすくなります。
そのため英語力を向上させたいとお考えなら、単語を覚えることは必要不可欠です。
そこでこの記事では、英単語に関する以下のことを解説します。
英単語がなかなか覚えられずお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
英単語が覚えられない理由
ユーザー
自分の記憶力が悪くて、英単語がなかなか覚えられない。
せっかく覚えてもすぐに忘れてしまう…
思うように英単語が身につかず、このようにお悩みの方も多いのではないでしょうか?
しかし英単語が覚えられないのにはいくつかの理由があり、記憶力だけが問題というわけではありません。
ここからは、英単語が覚えられない理由を解説します。
日本語の意味だけを覚えているから
英単語の勉強をする際に、日本語の意味と合わせて覚える方が多いのではないでしょうか?
日本語の意味と合わせて覚えるとわかりやすいですが、文章の中での意味を覚えないと使い方がわからず、記憶に定着しません。
また1つの英単語で複数の意味を持つ場合もあり、日本語の意味を1つだけ覚えていても正しく理解できない場合があります。
例えば「Book」には本という意味がありますが、予約するという意味もあります。
I need to book a hotel.という文章で「Book=本」と訳してしまうと、正しい意味を理解できなくなります。
覚えた単語を使う機会がないから
せっかく英単語を覚えても、使う機会がないとすぐに忘れてしまいます。
一度覚えた英単語は覚えたことに満足せず、実践でどんどん使っていきましょう。
とは言え実践の場に出向くのはまだ自信がないという方は、オンライン英会話や外国人と話せるアプリなどを使ってみるのがおすすめです。
自分に合った学習方法でないから
学習方法が自分に合っていないと、なかなか英単語を覚えられません。
例えば耳から聞いて覚えるのが得意な方は、書いて覚える方法より音声を聞いて覚える方法が適しています。
このように自分に合った方法でないと覚えるまでの道のりが遠回りになってしまうので、まずは自分はどの方法が一番覚えやすいのかを知ることが大切です。
効果的な英単語の覚え方
では、効果的に英単語を覚える方法はあるのでしょうか?
ここからは具体的な勉強法と合わせて、英単語の効果的な覚え方を紹介します。
発音も一緒に覚える
英単語を見て日本語の意味を言える・英単語を書けるだけでは、英単語を覚えたとは言えません。
その理由は発音がわからないまま覚えても、実践的な英語力として使えないからです。
リーディングやライティングでは活かせますが、英会話の場で覚えた単語を使いたいなら発音も合わせて覚えましょう。
具体的な勉強法
テキストの音声で正しい発音を確認 → 声に出して発音練習
この時、覚えたい英単語を書きながら発音の練習をするとさらに記憶に残りやすくなります!
文章の中での使い方も覚える
単語の意味・発音・スペルを覚えても、使い方がわからないと実践では役立ちません。
そのため文章単位で意味を理解し、単語の使い方を覚える必要があります。
具体的な勉強法
テキストの例題を参考に、覚えたい単語を使って文章を作ってみる
この勉強法を続けると英文を即座に考えられるようになるので、スピーキング力の向上も期待できます。
接頭語・接尾語と関連づけて覚える
接頭語・接尾語と関連づけると、一度に複数の英単語を覚えられるようになり効率的です。
- 節頭語…単語の最初の部分
(例)「re(再び)」→ restart(再び始める)・reuse(再び使う) - 接尾語…短度の最後の部分
(例)「able(〜できる)」→ usable(使える)・available(利用できる)
このように接頭語・接尾語が同じものは、共通点のない英単語を複数覚えるよりも覚えやすいです。
また接頭語・接尾語を理解しているともし知らない英単語があっても、意味を予想しやすくなります。
イラストで視覚的に覚える
文字だけ見ていてもなかなか覚えられない方は、写真やイラストと関連づけて覚えるのがおすすめです。
イラストは文字よりも直感的に覚えやすく、視覚的な印象も残ります。
具体的な勉強法
イラストを描いたオリジナル単語帳を作る・単語をGoogle画像検索する
自分でイラストを描くとより印象に残りやすくなるので、多くの単語を効率的に覚えられるようになるでしょう。
勉強する時間帯を工夫する
英単語を覚えるのに最適な時間帯は、起床後・就寝前だと言われています。
睡眠により疲れが取れ1日の中で最も英単語の暗記に向いているのが、起床後の1〜2時間です。
また人は寝ている間に脳に記憶を定着させると言われているので、就寝前の1〜2時間も英単語の暗記に向いています。
具体的な英単語の覚え方4ステップ
ここからは私が実際に行って、効果があった単語の勉強方法を紹介します。
編集部
1人でも気軽にできる勉強法なので、英単語学習に苦手意識がある方はぜひ試してみてください♪
- STEP
英文のスクリプトを準備する
まずは、英文のスクリプトを準備しましょう。
初心者の方は長すぎない・専門的すぎないものを選んで、英語学習のハードルを下げましょう。 - STEP
文章の中でわからない単語を挙げる
文章に目を通し、わからない単語にマーカーを引きます。
意味がわからないものだけでなく、発音がわからないものも挙げておきましょう。 - STEP
単語の意味を英英辞書で調べる
STEP2で印をつけた単語の意味を「英英辞書」で調べます。
LONGMANの英英辞書は、イラストや写真が載っているものもあるので視覚的に覚えやすいです。
また音声付きなので、発音がわからない単語も確認しておきましょう。 - STEP
単語の意味を英語で説明する
単語の意味を理解したら、相手がいることを想定して英語で単語の意味を説明してみましょう。
例:覚えたい単語「cookie」
Cookie is a small flat sweet cake. Especially American use this word. - STEP
STEP1〜4を繰り返す
STEP1で準備したスクリプトにわからない単語がなくなったら、次のスクリプトを準備して同じようにSTEPを繰り返していきましょう。
この勉強法のポイントは、単語を調べる際は必ず「英英辞書を使う」ということです。
英語で英語の勉強をした方が結果的に効率が良く、実践で役立ちます。
ただ単に英語を覚えるだけではなく、リーディング力・スピーキング力も同時に伸ばせるのでおすすめです!
覚えた英単語を忘れてしまわないための対策
どんなに頑張って英単語を勉強したとしてもすぐに忘れてしまっては、意味がないですよね。
覚えた英単語を忘れてしまうのは記憶力の良し悪しではなく、覚えた単語は繰り返し使わないと記憶から薄れていくのが原因です。
では、覚えた単語を記憶に定着させるにはどうしたら良いのでしょうか?
覚えた英単語を実践で使う
先述した通り、一度英単語を覚えても使わないうちにほとんどのものは忘れてしまいます。
覚えた単語を記憶に定着させるには、実践の場でのアウトプットが大切です。
気軽に始められる練習方法としては、オンライン英会話が挙げられるでしょう。
他にも、外国人と話せるアプリやMeet upに参加するのもおすすめです。
- 使いたい単語を含む例文を作成する
- 会話で使いたい単語リストを用意しておく
- 実践で使う前に発音を確認しておく
繰り返し復習をする
英単語を忘れないようにするには、繰り返し復習することが大切です。
ただし膨大な量の英単語を闇雲に復習するのは、効率的とは言えません。
そこでエビングハウスの忘却曲線を参考に、効果的な間隔での復習を行いましょう。
ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスが提唱している理論のことです。
人は覚えた内容を1時間で56%を忘れ、1日後には66%を忘れてしまうと言われています。
上記画像からわかるように、1日後・1週間後・1ヶ月後のタイミングで復習をすると最も効率的に記憶を定着させられると考えられています。
隙間時間にも英語に触れる
忙しい日々の中で復習の時間を確保できないという方は、通学・通勤中の電車の中や寝る前の隙間時間を有効活用しましょう。
「10分間」だけでも毎日続けると、1年で「60時間以上」になります。
日々小さな積み重ねを継続することで、より多くの英単語を記憶に定着させられるでしょう。
隙間時間の勉強法には、スマホアプリでの学習がおすすめです。
単語クイズに挑戦したり、覚えにくい単語リストを音声で聞いたりとさまざまな方法で英単語を学べます。
まとめ
英単語を覚えることは、英語のスキル全体を底上げすることにつながります。
しかし英単語を覚えたくても思うようにいかず、途中で諦めてしまう方も多くいらっしゃいます。
そのような時は、以下の方法を試してみてください。
また一度英単語を覚えても、使わないうちに忘れてしまっては効率的ではありません。
忘れる前に実践の場で積極的に使ったり、効果的な間隔で復習したりして記憶に定着させましょう。
編集部
具体的な英単語の覚え方4ステップでは1人で気軽にできる勉強法を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。