クレジットカードの使い方で住宅ローン審査が通らない理由になるって本当?

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「マイホーム購入のために住宅ローンを申し込んだけど、審査に落ちてしまった…」

このような経験をした方、あるいは住宅ローン審査に不安を感じている方は少なくありません。特に意外と知られていないのが、日常的に使っているクレジットカードが住宅ローン審査に大きな影響を与えるという事実です。

実は、クレジットカードの使い方次第で、年収や勤続年数などの条件が良くても住宅ローン審査に通らないケースがあります。本記事では、住宅ローン審査とクレジットカードの関係性を徹底解説し、審査に通るためのポイントを詳しくお伝えします。

マイホーム購入を考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。あなたのクレジットカードの使い方を見直すだけで、住宅ローン審査の通過率が大きく変わるかもしれません。

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目次

住宅ローン審査でチェックされるポイント

住宅ローンを申し込むと、金融機関はどのような審査をするのでしょうか?まずは、審査の全体像を把握しておきましょう。

住宅ローンの審査は、大きく分けて次の3つの観点から総合的に判断されます。

個人属性に関する審査項目

個人属性とは、あなた自身に関する情報のことです。具体的には以下のような項目が審査されます。

  • 勤務先企業の安定性(規模や業績など)
  • 職業や役職
  • 勤続年数
  • 年収や収入の安定性
  • 健康状態(団体信用生命保険に加入できるか)
  • 年齢(借入時・完済時)
  • 信用情報(クレジットカードやローンの利用・返済状況)

特に最後の「信用情報」には、クレジットカードの利用履歴も含まれています。ここで問題があると、他の条件が良くても審査に通らない可能性が高まります。

返済計画に関する審査項目

住宅ローンは長期間にわたって返済を続けるものです。そのため、無理のない返済計画が立てられているかが重要なポイントになります。

  • 借入希望額
  • 返済期間
  • 返済負担率(年収に対する年間返済額の割合)
  • 他の借り入れ状況(カーローンやカードローンなど)
  • 頭金の額

一般的に、返済負担率は年収の20%以下が望ましいとされています。たとえば、年収500万円の方であれば、年間の返済額が100万円以下(月々の返済額が約8.3万円以下)であることが理想的です。

ここでもクレジットカードが関係してきます。リボ払いや分割払いの利用額が多いと、それも「他の借り入れ」としてカウントされ、返済負担率が高くなってしまうのです。

購入物件に関する審査項目

住宅ローンは物件を担保にするローンなので、購入する物件自体の評価も重要です。

  • 物件の担保評価額
  • 物件の種類や築年数
  • 立地条件
  • 物件の法的問題の有無
  • 建物の構造や耐久性

新築物件の場合は、販売会社が金融機関と提携していることも多く、物件審査は比較的スムーズに進むことが多いでしょう。一方、中古物件の場合は、築年数や物件の状態によって審査が厳しくなることもあります。

以上のように、住宅ローン審査は多角的な視点で行われますが、本記事ではその中でも「クレジットカード」に焦点を当てて解説していきます。

クレジットカードが住宅ローン審査に影響する仕組み

なぜクレジットカードの使い方が住宅ローン審査に影響するのでしょうか?その仕組みを理解することが、対策の第一歩です。

個人信用情報とは何か

住宅ローン審査では、あなたの「個人信用情報」が確認されます。個人信用情報とは、ローンやクレジットカードの契約内容、利用状況、返済状況などの記録のことです。

これらの情報は「信用情報機関」というところに登録され、金融機関同士で共有されています。日本には主に3つの信用情報機関があります。

  • 一般社団法人 全国銀行協会(銀行が主な会員)
  • 株式会社シー・アイ・シー(CIC)(クレジットカード会社や信販会社が主な会員)
  • 株式会社日本信用情報機構(JICC)(消費者金融や信販会社が主な会員)

あなたがクレジットカードやローンを利用すると、その情報はこれらの信用情報機関に記録されます。そして住宅ローンを申し込むと、金融機関はこれらの機関に照会をかけて、あなたの過去の返済履歴などを確認するのです。

クレジットカードの情報はどこまで見られているのか

「クレジットカードの何が見られるの?」と気になる方も多いでしょう。金融機関は主に以下のようなクレジットカードに関する情報を確認します。

  • 保有しているクレジットカードの枚数
  • 各カードのキャッシング枠(利用の有無にかかわらず)
  • リボ払いや分割払いの利用状況と残高
  • 支払いの遅延や延滞の有無と回数
  • キャッシング(カードローン)の利用状況

特に注目すべきは、使っていないクレジットカードでも、キャッシング枠が設定されていれば「借入可能額」として審査に影響することです。たとえば、キャッシング枠が50万円のカードを3枚持っていれば、実際には使っていなくても「150万円の借入可能額がある」とみなされることがあります。

金融機関が特に注目するポイント

金融機関が住宅ローン審査で特に注目するのは、あなたが「お金を返す能力と意志がある人かどうか」という点です。クレジットカードの利用履歴は、その判断材料として重視されます。

具体的には次のようなポイントがチェックされます:

  • 支払いの延滞履歴:過去に支払いを延滞していると信用度が低いと判断される
  • 借入総額:クレジットカードのリボ払いや分割払いの残高も「借入金」に含まれる
  • 返済能力:収入に対して借入総額や毎月の返済額が適切かどうか
  • 浪費傾向:高額な買い物を頻繁に行っているかどうか

つまり、金融機関は単にクレジットカードを使っているかどうかではなく、「使い方」に注目しているのです。計画的に利用し、きちんと返済している人は信用度が高いと評価されますが、返済が滞りがちだったり、借入額が多すぎたりする場合は、リスクが高いと判断されてしまいます。

住宅ローン審査に悪影響を与えるクレジットカードの使い方

では具体的に、どのようなクレジットカードの使い方が住宅ローン審査に悪影響を与えるのでしょうか。ここでは5つのケースを詳しく解説します。

支払い延滞の影響

クレジットカードの支払いを延滞すると、住宅ローン審査に最も悪影響を与えます。特に、61日以上(または3回目の支払い日を超えて)延滞すると、信用情報機関に「異動」という情報が登録されてしまいます。

この「異動」情報は、支払いを完済してから5年間も信用情報に残り続けます。つまり、一度でも長期の延滞をしてしまうと、その後5年間は住宅ローンの審査に通りにくくなるのです。

「1日や2日の遅れなら大丈夫でしょ」と思われるかもしれませんが、延滞が続くと信用情報にも影響が出ます。CICでは、2年間の支払い状況が記号で記録されており、「$」(請求通りの支払い)が並んでいれば問題ありませんが、「P」(一部支払い)や「A」(延滞)があると、審査に不利に働くことになります。

キャッシング利用の問題点

クレジットカードのキャッシングを利用している場合も要注意です。キャッシングは借金の一種なので、利用額が多いと返済能力に疑問を持たれる可能性が高まります。

例えば、年収400万円の人が100万円のキャッシングを利用していると、返済負担率は25%となり、住宅ローンの審査基準(一般的に20%以下)を超えてしまいます。これでは「返済が滞るリスクが高い」と判断され、住宅ローンの審査に通らない可能性が高くなります。

また、キャッシングを頻繁に利用している場合、「日常的な収支が赤字で、生活費が足りていないのではないか」という疑念を持たれることもあります。住宅ローンは長期間の返済が必要なため、日常的な収支がマイナスの人には貸し出しづらいと考えるのが金融機関の本音です。

複数枚のクレジットカード保有リスク

「ポイントを効率よく貯めるため」「特典が魅力的だから」などの理由で、複数のクレジットカードを持っている方も多いでしょう。しかし、使っていないカードでも、住宅ローン審査には悪影響を及ぼす可能性があります。

その最大の理由は、前述したキャッシング枠の存在です。たとえば、3枚のクレジットカードを持っていて、それぞれにキャッシング枠が50万円ずつ設定されていると、実際には使っていなくても「150万円の借入可能額がある」とみなされてしまいます。

また、カードが多いと「浪費傾向がある」「支払い管理ができていない可能性がある」などのマイナスイメージを持たれることもあります。住宅ローン審査を控えている場合は、利用頻度の低いカードや特に必要のないカードは解約することを検討しましょう。

リボ払い・分割払いの落とし穴

「毎月の支払いを少なくしたい」「高額商品を手に入れたい」という理由で、リボ払いや分割払いを利用することがあるかもしれません。しかし、これらの支払方法も住宅ローン審査には悪影響を与える可能性が高いです。

リボ払いや分割払いは「借入金」とみなされ、その残高は住宅ローン審査の際に「他の借り入れ」としてカウントされます。特にリボ払いは月々の返済額に占める元本の割合が少ないため、返済が長期化しやすく、「借金体質」「返済計画の甘さ」という印象を与えかねません。

例えば、50万円の買い物をリボ払い(金利15%、毎月1万円返済)で行うと、完済までに約6年以上かかり、支払総額は約77万円にもなります。このように長期間にわたって高い金利を支払い続けることは、資金計画の観点からも好ましくないと判断される可能性があります。

クレジットカード情報の申告漏れリスク

住宅ローンを申し込む際には、カーローンやカードローンなどの他の借り入れについても申告する必要がありますが、クレジットカードのリボ払いや分割払いの残高も忘れずに申告しましょう。

「言わなければバレないのでは?」と考える方もいるかもしれませんが、金融機関は信用情報機関に照会をかけるため、嘘をついても必ず発覚します。申告漏れが発覚すると、「意図的に隠した」と判断され、審査に非常に悪影響を及ぼします。

正確な情報を申告することは、審査を受ける上での最低限のマナーです。もし不安があれば、事前に自分の信用情報を確認しておくとよいでしょう。

住宅ローン審査に通るためのクレジットカード利用改善術

ここまで住宅ローン審査に悪影響を与えるクレジットカードの使い方を解説してきましたが、では具体的にどのように改善すればよいのでしょうか。ここでは、住宅ローン審査に通るためのクレジットカード利用の改善方法を紹介します。

延滞履歴がある場合の対処法

過去にクレジットカードの支払いを延滞した経験がある場合、まずは速やかに完済することが大切です。前述のように、延滞情報(異動情報)は完済後も5年間は信用情報に残りますが、未払いのままだとさらに状況は悪化します。

完済後、信用情報から延滞記録が消えるまで待つしかありませんが、その間にできることもあります。例えば:

  • 他のローンやクレジットカードの支払いを必ず期日通りに行う
  • 安定した収入を得続ける
  • 貯蓄を増やし、頭金を多めに用意する
  • 保証人や連帯保証人を立てる可能性を検討する

また、延滞が発生した理由が一時的な事情(病気や災害など)によるもので、現在は安定した返済能力があることを示せると、審査で考慮してもらえる可能性もあります。その場合は、住宅ローン審査の際に事情を正直に説明しましょう。

キャッシング枠の見直し方

クレジットカードのキャッシング枠は、使っていなくても「借入可能額」として審査に影響します。そのため、住宅ローンの審査前には、不要なキャッシング枠を解除しておくことをおすすめします。

キャッシング枠の解除方法はカード会社によって異なりますが、一般的には次のような手続きが必要です:

  1. カード会社のカスタマーセンターに電話する
  2. 公式サイトやアプリのマイページから手続きする
  3. 書面で申請書を提出する

手続きは比較的簡単なので、住宅ローンの申し込みを考えている方は、早めにキャッシング枠の解除を検討しましょう。ただし、キャッシング枠の解除後も、過去のキャッシング利用履歴は信用情報に残ります。もしキャッシングの返済中であれば、可能な限り早く完済することをお勧めします。

適切なクレジットカード枚数と管理

複数のクレジットカードを持っている場合、住宅ローンの審査前に整理することを検討しましょう。特に以下のようなカードは解約を検討する価値があります:

  • ほとんど使っていないカード
  • 年会費が高いのに見合った特典を享受できていないカード
  • 同じポイントプログラムのカードが複数ある場合の重複カード
  • キャッシング枠が大きいカード(解除できない場合)

とはいえ、長年利用していて良好な支払い履歴のあるカードは、むしろ「きちんと返済できる人」という信用を示す証拠になるので、安易に解約せず残しておくのも一つの手です。大切なのは「何枚持っているか」ではなく「どう管理しているか」なので、少数の主要カードに絞り、それらの支払いを確実に行うことを心がけましょう。

リボ払い・分割払いからの卒業方法

リボ払いや分割払いの残高がある場合、住宅ローンの審査前にできるだけ完済しておくことをおすすめします。その方法として、以下の対策が考えられます:

  • 貯蓄を取り崩して一括返済する
  • 毎月の返済額を増やして早期完済を目指す
  • 金利の低いローンに借り換える(おまとめローンなど)

ただし、完済するための資金が住宅購入の頭金や諸経費に充てる予定のものであれば、慎重に判断する必要があります。リボ払いや分割払いの残高が少額で、返済計画がしっかりしている場合は、無理に完済せず、住宅ローン審査時に正確に申告する方が賢明かもしれません。

また、今後は基本的に「1回払い」を選択する習慣をつけましょう。どうしても高額な買い物をする必要がある場合は、現金で支払うか、住宅ローンの審査が終わった後にするなど、タイミングを考慮することも大切です。

住宅ローン審査前の理想的な利用スタイル

住宅ローンの審査を控えている方には、以下のようなクレジットカードの利用スタイルをおすすめします:

  1. 毎月の利用額を収入の範囲内に抑える:収入に対して使いすぎていると、浪費傾向があると判断される可能性があります。
  2. 支払いは必ず1回払いにする:リボ払いや分割払いは借入とみなされます。
  3. 利用明細と支払い日を常に把握する:うっかり延滞することがないよう、支払い管理を徹底しましょう。
  4. 高額な買い物は控える:特に審査直前の時期は、高額商品の購入は避けるのが無難です。
  5. キャッシングは絶対に利用しない:緊急時でもキャッシングは避け、親族からの借入など他の手段を検討しましょう。

このようなスタイルで、最低でも半年から1年は利用履歴を積み重ねていると、「計画的に支払いができる人」という評価につながります。住宅ローンを組むには、短期的な節約や工夫も必要なのです。

自分の信用情報を確認・改善する方法

住宅ローン審査に向けて、まずは自分の信用情報がどうなっているかを確認しましょう。問題があれば改善する時間を確保できますし、問題がなければ安心して申し込みができます。

信用情報機関への開示請求手順

自分の信用情報は、前述の3つの信用情報機関に開示請求することで確認できます。それぞれの機関で手続き方法や料金が異なりますが、基本的な流れは以下の通りです:

  1. 各信用情報機関のウェブサイトにアクセスする
  2. 本人確認書類を用意する(運転免許証やマイナンバーカードなど)
  3. 所定の手続きに従って申し込む(オンライン、郵送、窓口など)
  4. 手数料を支払う(機関によって500円~1,000円程度)
  5. 開示された信用情報を確認する

3つの信用情報機関は情報を共有していますが、登録されている情報の範囲が異なるため、できれば3社すべてに開示請求することをおすすめします。特に、利用しているクレジットカード会社がどの信用情報機関に加盟しているかを確認し、その機関に開示請求すると効率的です。

なお、CICとJICCではウェブサイトで加盟会員(クレジットカード会社など)を検索できるので、自分が利用しているカード会社がどちらに加盟しているか確認してみるとよいでしょう。

信用情報の見方と解釈

開示された信用情報は、一見して分かりにくいことがあります。特に支払状況は記号で表示されていることが多いです。例えば、CICでは次のような記号が使われています。

記号内容
$請求どおり、もしくはそれ以上の入金があった
P請求額の一部が入金された
Aお客様の事情で約束の日に入金がなかった
クレジットの利用がなかったなど、請求もなく入金もなかった
空欄クレジットの利用がなかったなど、情報の更新がなかった

「$」マークが並んでいれば問題ありませんが、「P」や「A」などの記号があると、支払いに問題があったことを示しています。このような記録は通常2年間保存されるため、住宅ローンの審査に影響する可能性があります。

また、「異動」情報(61日以上の延滞など)がある場合は、完済後も5年間記録が残ります。これらの記録があると、住宅ローンの審査に通るのは難しくなるでしょう。

信用情報に問題がある場合の対処法

信用情報に問題がある場合、以下のような対処法が考えられます:

  • 時間をかけて改善する:延滞情報は一定期間(2年または5年)で消えるので、その間は確実な返済を心がけ、新たな延滞を起こさない。
  • 未払い残高を完済する:未払いの状態は最悪なので、まずは完済することが重要。
  • 記載内容に誤りがある場合は訂正を依頼する:明らかな誤りがある場合は、信用情報機関に調査・訂正を依頼できる。
  • 住宅ローン申込時に事情を説明する:延滞の理由が一時的な事情(病気や災害など)によるものであれば、状況を正直に説明する。
  • 頭金を多めに用意する:借入額を減らすことで、審査のハードルを下げることができる。

ただし、信用情報の問題を短期間で解決するのは難しいことが多いため、問題が深刻な場合は、住宅ローンの申し込みを延期して、まずは信用情報の改善に努めることも検討しましょう。

健全な信用履歴の作り方

将来、住宅ローンなどの大型融資を受けたい場合は、日頃から健全な信用履歴を築いていくことが重要です。以下のポイントを心がけましょう。

  • 支払いは必ず期日を守る:クレジットカードやローンの支払いは、遅れないように管理する。
  • 口座振替を活用する:うっかり忘れを防止するため、できるだけ口座振替にしておく。
  • 利用額を収入の範囲内に抑える:無理な買い物や借り入れは避け、返済能力の範囲内で利用する。
  • クレジットカードの枚数は必要最小限に:管理しきれない枚数のカードは持たない。
  • リボ払いや分割払いは最小限に:できるだけ一回払いを選択し、複数の返済が重ならないようにする。
  • 定期的に自分の信用情報をチェックする:年に一度は開示請求をして、問題がないか確認する。

特に若いうちから計画的なクレジットカードの利用と確実な返済を続けていると、良好な信用履歴が積み重なり、将来の住宅ローンなどの審査でプラスに働く可能性が高まります。

「信用」は一朝一夕で築けるものではありません。日常の小さな積み重ねが、将来の大きな夢を叶える鍵となるのです。

住宅ローンとクレジットカードに関するよくある質問

最後に、住宅ローンとクレジットカードに関してよく寄せられる質問に回答します。

利用頻度と審査の関係

Q

クレジットカードを使いすぎると住宅ローンに通らない?

A

クレジットカードの利用自体が問題になることはあまりありませんが、以下のような場合は注意が必要です。

  • 収入に見合わない高額な利用がある
  • 毎月の利用額が増え続けている(浪費傾向がある)
  • リボ払いや分割払いの残高が大きい
  • 返済が遅れたり延滞したりしている

基本的には、計画的に使い、きちんと返済していれば問題ありません。むしろ、適切な利用と返済の履歴があることで、「お金の管理ができる人」という評価につながることもあります。

審査中のクレジットカード利用について

Q

住宅ローンの審査中はクレジットカードを使わないほうがいい?

A

通常の使い方であれば、審査中もクレジットカードを使うこと自体に問題はありません。これには以下の理由があります。

  • 信用情報機関へのデータ登録は基本的に月1回のため、審査中の利用が即座に反映されるわけではない
  • 普段通りの利用は、生活スタイルの一部として自然とみなされる

ただし、審査中に注意すべきことがいくつかあります

  1. キャッシングの新規利用は避ける:貸金業法に基づく情報は翌日までに登録されることがある
  2. 新たなローン契約やクレジットカードの申し込みはしない:短期間に複数の申し込みをすると、「資金に困っている」と判断されかねない
  3. 極端に高額な買い物は控える:特に、ローン審査に通ったという前提での買い物(家具・家電など)は要注意

基本的には、審査中も普段通りの生活を送り、極端な行動は避けることが大切です。

分割払いと住宅ローンの両立

Q

分割払いをしていると住宅ローンは組めない?

A

分割払いをしているからといって、必ずしも住宅ローンが組めないわけではありません。審査では総合的な判断がされます。

ただし、分割払いの残債が多いと、以下のような影響があります:

  • 返済負担率が高くなり、住宅ローンの借入可能額が減る可能性がある
  • 毎月の支払い額が多いと、住宅ローン返済の負担増に耐えられるか疑問視される
  • 複数の分割払いを利用していると、「計画性に欠ける」と判断されることがある

住宅ローンの審査を有利にするためには、できるだけ分割払いの残債を減らしておくことをおすすめします。どうしても完済できない場合は、正確に申告し、返済計画をきちんと立てていることをアピールしましょう。

クレジットカードでの住宅ローン支払いは可能か

Q

クレジットカードで住宅ローンの支払いはできる?

A

基本的に、住宅ローンの返済をクレジットカードで行うことはできません。主な理由は以下の通りです:

  • 住宅ローンは長期・高額の借り入れであり、クレジットカードの決済枠を超える
  • クレジットカードで支払うと「借金で借金を返す」状態になってしまう
  • 住宅ローンは物件を担保にした低金利の融資であるのに対し、クレジットカードの金利は高い

なお、住宅ローンに関連する費用の一部、例えば火災保険や団体信用生命保険(団信)の保険料は、金融機関によってはクレジットカード払いに対応していることがあります。フラット35の場合は、2年目以降の団信の保険料をカード払いできることもあるようです。

クレジットカードでの支払いを希望する場合は、契約前に金融機関に確認してみるとよいでしょう。

住宅ローン審査で「落ちた」後の対処法

Q

クレジットカードが原因で住宅ローン審査に落ちた場合、どうすればいい?

A

クレジットカードの利用状況が原因で住宅ローン審査に落ちた場合、以下の対策を検討しましょう:

  1. 審査結果の理由を確認する:可能であれば、金融機関に審査が通らなかった具体的な理由を聞いてみる
  2. 自分の信用情報を確認する:信用情報機関に開示請求をして、問題点を把握する
  3. 問題点を改善する:延滞している支払いの完済、リボ払い・分割払いの残債減少、不要なカードの整理など
  4. 時間をかけて信用を回復する:最低でも半年~1年は計画的な利用と確実な返済を続ける
  5. 他の金融機関を検討する:審査基準は金融機関によって異なるため、別の金融機関に相談してみる
  6. 住宅ローン相談の専門家に相談する:ファイナンシャルプランナーなどに状況を説明し、アドバイスを受ける

また、住宅ローン審査に通りやすくするための以下の対策も検討しましょう:

  • 頭金を増やして借入額を減らす
  • 保証人や連帯保証人を立てる
  • 返済期間を短くして毎月の返済額を増やせることをアピールする(返済能力の証明)
  • より安定した収入を得られるようにキャリアアップを図る

一度審査に落ちても、原因を把握して対策を講じれば、再チャレンジの可能性は十分にあります。あきらめずに、一つひとつ問題点を改善していきましょう。

まとめ:住宅ローン審査を成功させるクレジットカード活用法

この記事では、クレジットカードの使い方が住宅ローン審査に与える影響と、審査に通るための対策について詳しく解説してきました。ここで重要なポイントをおさらいしましょう。

住宅ローン審査とクレジットカードの関係

  • 住宅ローン審査では、個人属性、返済計画、物件の3つの観点から総合判断される
  • クレジットカードの利用・返済状況は個人の信用情報として重要視される
  • 信用情報機関にはクレジットカードの詳細な利用履歴が記録されている

住宅ローン審査に悪影響を与えるクレジットカードの使い方

  • 支払いの延滞(特に61日以上または3回目の支払い日を超える延滞)
  • キャッシングの多用
  • 不必要に多くのクレジットカードを保有している(特にキャッシング枠がある場合)
  • リボ払いや分割払いの多用と高い残債
  • クレジットカード情報の申告漏れ

住宅ローン審査に向けたクレジットカード活用のベストプラクティス

  1. 支払いは必ず期日通りに行い、延滞を絶対に避ける
  2. キャッシング枠は不要であれば解除しておく
  3. クレジットカードは必要最小限の枚数に整理する
  4. リボ払い・分割払いの残債はできるだけ完済しておく
  5. 基本的に1回払いを選択し、計画的に利用する
  6. 高額な買い物は住宅ローン審査前後は控える
  7. 定期的に自分の信用情報をチェックする

クレジットカードは便利な決済手段ですが、使い方次第で住宅ローン審査に悪影響を及ぼす可能性があります。日頃から「支払い能力の範囲内で利用し、確実に返済する」という基本を守ることで、健全な信用履歴を築いていきましょう。

住宅ローンの審査に向けては、早め早めの準備が大切です。マイホーム購入を考え始めたら、まずはクレジットカードの利用状況を見直し、必要な対策を講じておくことをおすすめします。そうすることで、念願のマイホーム購入に一歩近づくことができるでしょう。

最後に、住宅ローンの審査基準は金融機関によって異なります。一つの金融機関で審査に通らなかったとしても、諦めずに複数の金融機関に相談してみることも大切です。状況に応じて、住宅ローン相談の専門家のアドバイスを受けるのも良い選択肢です。

住宅ローン審査管理人

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住宅ローンの審査事情についてアンケートデータなどを元にリアルな情報を発信していきます。

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